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2021年度中学入学式 学年部長 挨拶

 中高一貫18期生の保護者の皆様、本日はご子息・ご息女の須磨学園中学校へのご入学おめでとうございます。心よりお慶びを申し上げます。
 159名の18期生の皆さん、ご入学おめでとうございます。学年団一同、心より歓迎します。

 今日は、18期生の皆さんの入学に際し、6年間のスローガンを掲げたいと思います。それは、「挑戦」です。学校行事に、部活動に、遊びに、そして勉強にも挑戦してください。さて、「挑戦」とはどういうことなのか。私の解釈を含めて、お伝えします。近年、学力の3要素の一つである、「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」が重要であると言われています。これは、「まさに須磨学園の6年間の取り組みそのものだ」と言えるものですが、協働しているだけではいけません。「挑戦」は、文字通りには戦いに挑むことですが、戦いに参加をするだけでは物足りないということです。戦いに対して、「結果」を求めてください。結果を求めて戦うと、勝つこともあれば、負けることもあります。負けてしまっても構いません。負けたならば、勝つために再び「挑戦」してほしいと思います。一方で、「挑戦」は、戦いだけでもありません。はじめてすることにも、「挑戦」という言葉を使います。勇気を持ってはじめてみましょう。「挑戦」を続けると、「経験」になります。「経験」は積めば、「自信」が芽生えます。「なりたい自分」に近づいていくことでしょう。6年間でさまざまな「挑戦」を行ってください。

 さきほど勝ち負けと言いましたが、互いに切磋琢磨して競うことでも成長はしますが、こういったこともあることを知っておいてください。その方法は、「人を想う」ということです。互いを大切にしてください。そうすれば、全員で一緒に勝つことができます。例えば、みんなで挑戦して、楽しむ!これは勝ちと言えるでしょう。行事をクラス全員で取り組み、成功をおさめる。これも勝ちです。安全に海外研修旅行を実現できた、大学入試で一緒に合格する、などもそうです。須磨学園の6年間で「挑戦」すれば叶うと思います。

 改めて、保護者の皆様、中高6年間という、人生で最も多感な、多くの新しいものに出会い、自我を確立していく大切な時期に、ご子息・ご息女を私たちに託してくださり感謝いたします。少し例え話をさせてください。
 牡丹の花がきれいな奈良の長谷寺のご住職さんが言っておられた話です。「牡丹」が成長して綺麗な花を咲かせるには、水が必要です。ただし、水を与え過ぎると根が呼吸困難を起こしてしまうそうです。その加減は、“乾いたら軽く”だそうです。
 学校教育は、生徒、保護者、学校の三者が相互に理解し合い、連携していくことなしには成り立たないものだと思います。お子様が成長し、「牡丹」のような大きな花を咲かせることへのヒントのような気がします。現在は、コロナ禍で、学年運営を順序通りに実施することはできないかも知れませんが、コロナ感染症対策を整え、須磨学園の教育のすべてを経験していただくつもりです。お約束いたします。これからの6年間が充実した素晴らしいものとなりますよう、全力で取り組んでまいります。ご理解、ご支援を、よろしくお願いします。

 それでは、18期生の皆さん、「挑戦」への船出です。出発といきましょう。頑張っていきましょう!
 以上を挨拶とさせていただきます。

2021年4月3日 J1学年部長  吉田 泰明