お話したいことが1つだけあります。

　今日は3学期の終業式です。高校３年生が卒業してしまったので、ここにいる人は進級して４月には新学年にいきます。
　3月の終業式から4月の始業式までの間にみんなにしてほしいことがあります。PMやTMやTBMなど、諸君らにはいろいろやってきてもらいましたが、一度立ち止まって自分の事を考えてほしいのです。立ち止まって考えたことはできなかったでしょ。「いや、できました」という人は立派だと思います。ほとんどの人はできていないと思います。僕もPMやTMをやって、ずっと一所懸命仕事をしてきていますが、3月の終わり、4月の初めは、学生や生徒、教員にとっては比較的時間に余裕があります。そういう時に立ち止まって、自分の事を考えてほしい。でも、1時間や2時間学校の授業のようにやって考えられると思いますか。いいえ、考えることを一日中やってみてほしいのです。ずっと考えると頭が疲れます。だから、1時間考えて、1時間休むというサイクルを起きているときずっとやってみてください。
　やってみるとわかると思います。自分はどういう人なのかが。学年でトップクラスにいる人は、自分は賢いと思って「えっへん」と思うかもしれない。でも、たとえ成績が良くなくても、何をしてほしいか。それは、一人ひとりの人が自分で自分を褒めてみてほしい。自分で自分のことを褒める。鏡を見ながら「お前はこの1年よく頑張ったね！」という感じで褒めてほしい。他に誰が褒めてくれますか。誰も褒めてくれませんよ。良い成績をとっているとしても、最初は親も褒めてくれるけど、100点が当たり前になったら、親は褒めてくれなくなります。でも、何回でも褒めてほしいでしょ。だから、自分で自分のことを褒めるんです。以前、鏡を見て自分を褒めるという話をしたことがあります。そうすると、びっくりするけど元気が出てくるんです。すごく元気が出てきます。その気持ちをもって、来年度も頑張ってみようと思ってください。それを上手にやった人が頑張れると思います。いい方向に全てが向かっていきます。だから、立ち止まって自分のことを考えてみて、自分が頑張ったというところがあれば、是非自分を褒めてほしい。そうしたらもっと新しい年に色々なことができると思います。

2019年3月16日　学園長　西　和彦