SUMA GAKUEN
学校法人
須磨学園
  • HOME
  • 2024年度高校入学式 K1学年部長 挨拶

2024年度高校入学式 K1学年部長 挨拶

 保護者の皆様、ご子息・ご息女のご入学、誠におめでとうございます。心よりお慶び申し上げます。今後の学年運営につきまして、皆様から多大なるご理解・ご支援を賜りますことを、この場をお借りしてお願いいたします。

 新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。学年団一同、皆さんとともに日々を過ごせるのを、本当に楽しみにしていました。皆さんを待っていたように満開となった桜のもと、ここでお会いできたこと、心から嬉しく思います。

 オリエンテーションの日にご紹介した、「随所に主となれば、立処皆真なり」という言葉を覚えてくださっているでしょうか。「主」とは主人公、皆さんが主人公となる物語が、今日始まったのです。皆さんが立つところ、物語の舞台は、ここです。

 物語を進めるにあたり、主人公の皆さんに2つのお願いがあります。
まず、自ら主体的に考え、行動する姿勢を心がけてください。そうして、プロジェクトマネジメントやタイムマネジメントなど本校独自の取り組みを活用しながら、皆さんが「なりたい自分になる」ための道を進んでいきましょう。
 そして、周りの人への配慮、感謝を大切にしてください。一人で生きていける人はいません。皆さんも、たくさんの人に支えられてここまで来たはずです。思い浮かぶ方々への感謝の気持ちを忘れず、これからも周りの方々を大切に、進んでいきましょう。

 ところで、先ほどまでここにオーケストラがいました。オーケストラに集う多様な楽器は、それぞれ、ほかにない魅力を持っています。その一方でそれぞれに弱点があります。単独では大きな音が出せない楽器もあれば、小さい音を繊細に操るのが苦手な楽器もある。高い音が得意な楽器、低い音が得意な楽器、それぞれです。
  そうした個性が集まり、力を合わせ、補い合い、結果、美しいハーモニーが生まれます。そこで大切になるのは「どんな音楽をつくりたいのか」を共有し、それぞれ自分がすべきこと、自分だからできることを考えること。いちばん大切なのは、誰が間違った、誰が遅れた、ではないのです。周囲を気遣い、「今何が起きているか」、「周りに困っている人はいないか」を見定めること。そうすれば、自分が出した音が誰かの失敗をカバーします。自分の失敗を誰かがカバーしてくれることもあるでしょう。そうして紡ぎだされたハーモニーは、立体的で味わい深いものになるはずです。

 「柔軟な発想を持ち、周囲を気遣う心を忘れず、少しずつ譲り合い支えあう」 この心がけは、皆さんのこれから始まる日々も、心地よいものにしてくれるでしょう。

 さあ、スタートです。よく考えて、力強く進みましょう。周囲への配慮を忘れず、笑顔で、声をかけあって、行きましょう。うまくいかないときもあるかもしれませんが、わたしたちは常に、皆さんとともにいます。困ったら頼ってください。全力で皆さんをサポートすることを、学年を代表して、ここにお約束します。これからの3年間、どうぞよろしくお願いいたします。

2024年4月6日 K1学年部長  堀川 陽子