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2023年度第3学期終業式 学園長訓話

 おはようございます。

 始業式や終業式にお話をしなくなって久しいですが、忘れられてしまいますので1年に1回くらいは話をしています。

 みなさん、知っていますか。すごいことが起きております。須磨学園から東大に10人合格しました。京大に18人合格しました。阪大に34人合格しました。神戸大学に40人合格しました。このままでいくと難関国公立大学、医学部医学科全部で140人を超えそうなかんじになってきました。これは学校始まって以来のすごい成績で、とくに東大合格10人というのは須磨学園がやっと全国区の進学校となったことを意味するわけですが、今後そういうことがインターネットや週刊誌でどんどん出てくると思います。

 そうしたらどうなる?それはうれしいですよね。うれしいからみんな鼻が高くなる。しかし、それは残っているわれわれが成し遂げた結果ではないと思います。われわれの先輩がやったことです。すごいと思うことは悪くはないのですが、あまりすごいとおもいすぎて自慢しすぎることはなってほしくないです。受験校の人たちが結果を出して威張っているようなぶざまな感じに皆さんにはならないでほしいと思います。

 もう一つは、人生において結果を出すという事はものすごく大事なことです。入学成功、卒業成功、就職も上手くいった、就職して昇進した、博士号を取った、みんな素晴らしいことです。しかし、結果を出すということと同じぐらい大切なことがあります。それは、結果を出すに至るプロセス、努力の過程、これを楽しむということです。結果が出た時の喜びも大きいけれど、その結果に向けて努力をして歩いている時、この瞬間、瞬間、瞬間を楽しむということができれば、間違いなく人生は2倍になります。

 諸君らはまだ経験がないと思いますけれど、恋愛というものがありまして、恋愛の結果は結婚だという人もいます。結婚というのはどういうものかというと、結婚はすごく楽しいという人もいるけれど、結婚は人生の墓場だという人もいるようです。僕はそう思いません。そして、結婚した人がみんなこう言います。結婚した時よりも、まあピークは結婚式かもしれませんけれど、恋愛をしているときの方が良かったっていうわけです。ということはどういうことか。結果も大切だけど、プロセスも大切だということです。

 これまでで最高の結果が出た、この3月。結果だけを喜ぶのではなくて、その結果にたどり着くために努力をしたということを思い出して、われわれの先輩がそういう努力をしたということを思い出して、良かったな、よく頑張ったなあ、ということで、自分で自分を褒めてあげてほしいと思います。

 3学期の終わりにあたり、一言ごあいさつをいたしました。

2024年3月16日 学園長 西 和彦