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2023年度高校入学式 S2学年部長 挨拶

 学年団を代表して、ご挨拶申し上げます。中高一貫17期生の皆さん、改めまして、須磨学園高等学校へのご入学、おめでとうございます。学年団一同、この日を心待ちにしておりました。そして、保護者の皆様、ご子息・ご息女のご入学、誠におめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。

 「初心」ということを先日、中学卒業式で申し上げました。この後のホームルームで生徒の皆さんが、3年間の高校生活が始まるにあたって、どんな「初心」を披露してくれるのか、私たちは楽しみにしています。それぞれの、壮大な「夢」を、是非とも聞かせてください。

 高校生活が始まります。6年間の教育課程で言えば、拡散の時期から収束の時期に入り、いよいよ勉強が、学校生活の最優先事項になっていきます。皆さんも十分な覚悟を持って今ここにいるはずですが、自分の将来を決める、やり直しのきかない3年間が始まります。楽しいだけではなく、時に苦しいと思うこともこれからはあるかと思いますが、この3年間で培った17期生の仲間たちの支えが君たちにはあります。そして、これから、今日出会った、今君たちの左側にいる新K1学年の生徒たちと、同じ学校の同じ学年の生徒として切磋琢磨していくことで、全員が必ず困難を乗り越え、一人一人の“to be myself,…”を実現してくれることと私たちは強く信じています。

 アメリカ研修旅行を控えている今年、学年目標をアメリカ先住民(ネイティブアメリカン)の言い伝えから取り、それに最も近い四字熟語として「知行合一(ちこうごういつ)」を掲げました。
 知識は受身に教わるだけで身につくものではなく、主体的・能動的に実体験する中で身についていくものだ、というのが私の見出している意味です。授業で学ぶことと、それ以外のさまざまな体験から学ぶこと、この二つは決してバラバラに独立しているものではなく、人生を生きていく中で有機的に結びついていくはずで、そういうものだけが生きた知識と言えると思います。
 これからの3年間、皆さんには、ますます積極的に部活動や課外活動、各種の研修、研修旅行に参加し、自分なりの知識を一つでも多く得てほしいと思っています。

 大学受験は団体戦だとよく言われます。個人が他の物事や他人から目を背けてただひたすらに勉強すればうまくいくというものではありません。これから3年間、学年間の違いはありますが、今この体育館にいる生徒全員が一つのチームという意識を持ち、お互いに協力して、よりよい集団を作り上げる努力を欠かさないことが、最終的な結果への一番の近道だと思います。

 最後に、保護者の皆様、中学卒業式でも申し上げましたが、今まで3年間、さまざまなイレギュラーが起こるなか、学校教育・学年運営に多大なご理解とご助力を賜りました。コロナ禍が落ち着くとして、これからの3年間に待っているのは、これまた、まだ誰も体験したことのない新課程入試への対応ということになります。学年団一同、今まで以上に密な連携を心がけ、情報を発信していくつもりではおりますが、お気づきの点や疑問に思われること、ご不安なことなどございましたら、いつでもクラス担任や私にご連絡いただければと思います。

 以上、簡単ではございますが、学年からのご挨拶とさせていただきます。

2023年4月8日 S2学年部長  尾崎 雅博