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2023年度卒業証書授与式 K3学年部長 挨拶

▼K3学年を代表してご挨拶申し上げます。
 保護者の皆様、本日はご子息・ご息女のご卒業、おめでとうございます。心よりお慶び申し上げます。また、これまでの学年運営につきまして、多大なるご理解・ご支援を賜りましたこと、心より御礼申し上げます。一言だけで感謝を伝えきれるものではありませんが、誠にありがとうございました。
 さきほど皆勤生徒が表彰されました。とても名誉なことであると思います。逆に、ギリギリの出席日数で卒業していく生徒もいます。時に起きられない、学校に行けないといったすったもんだのツライ朝を過ごしたり、なんとか登校させようとほうほうの体で学校へ送り出したり、、、といった日々を繰り返されたご家庭もあったかと思います。そのような皆様方には、皆勤生徒保護者と同じくらい、敬意を表します。本当にお疲れさまでした。

▼卒業生の皆さん。卒業おめでとう。
 入学式でみなさんに、「元気で明るい、魅力のある大人になってほしい。そのために、知性を高めてほしい」と話しました。その言葉通り、本当に元気で、魅力あるひとになってくれました。知性についてはどうでしょう。隣の人の顔を見てみてください。知性を感じますか。ありませんか。
 さて、この3年間、勉強に部活に人間関係に、いろいろと大変な苦労があったと思います。時には身近な人に辛く当たってしまうこともあったでしょう。それらを乗り越えられたのは、困難を共有した友人、慕ってくれた後輩、見守り牽引してくれた先生方、そして誰よりもみなさんのことを愛し、思い続けてくれた家族、保護者の存在があったからだということを絶対に忘れないでください。ぜひ今日は、そんなお世話になった方々に、自分の口から感謝を伝えてください。

▼私から、卒業されるみなさんに向けて、2つメッセージです。
 1つ、「他者に貢献する」こと。学年集会などで、繰り返し伝えてきましたが、私たちが生きる、人生の目的の1つは、他人の役に立つことです。自分の行動が、誰の、どんな問題を解決するのかしっかりと見定め、ただの自己満足にならないように、独りよがりにならないようにして、大いに他者へ貢献してください。
 2つ、「トライする」こと。みなさんの未来は希望に溢れていますが、その希望を活かすためには、まずトライしなければなりません。そして残念なことに、ほとんどのトライは成功しません。失敗します。世の中の多くの人が、失敗を恐れてトライすることをしません。ここで大事なのは、失敗を恐れずに、うまくいくまで何度も何度もトライすることです。失敗を繰り返して、お金がなくなっても、友達がいなくなっても、そんなのは大したことではありません。いつでも自分自身に「ナイストライ!これからどうするか」と背中を押して、前向きに諦めない心を持ってください。
 以上、「他者に貢献する」こと「トライする」ことの2つを、最後にみなさんに贈ります。

▼さて、みなさんが入学してから今まで、あるいは来週でさえも、私たち教員が大学入試の中期日程、後期日程などのためにがんばって指導しようと思えるのは、ひとえに、みなさん一人一人のおかげです。みなさんのことは、家族のように、まるで自分の子供のように思っています。
 みなさんでなければ、私たちはここまで頑張ることはできていませんでした。みなさんが普段の生活の中で見せる弾けるような笑顔、ふとした瞬間に感じる成長、行事、試合、入試、、、昼夜を問わずがむしゃらに頑張る姿があったから、私たちはそれに応えようと頑張ることができたのです。みなさんと出会い、共に過ごすことができて、本当に良かった。
 かけがえのない3年間をありがとうございました。まるで身を切り裂かれるような思いですが、今日で一旦、お別れです。いや、今日はお別れではなく、巣立ちの日です。これから先、どのような局面においても、信念をもって力強く歩み、社会に羽ばたかれることを心から祈っています。くれぐれも、体には気をつけて。また会いましょう。

以上K3学年を代表しての挨拶とさせていただきます。

          

2024年3月2日 K3学年部長 多田 鉄人