18期生学年団を代表して挨拶いたします。
　18期生の皆さん　須磨学園中学校の卒業，おめでとうございます。
　Zoomでご覧の保護者の皆様　ご子息・ご息女の須磨学園中学校の卒業，心よりお慶び申し上げます。コロナが猛威を振るうところからのはじまりでしたが，何とか3年間の学習活動，学校行事のすべてを，終えることができました。学年運営に多大なご協力とご理解を賜わりましたことを，心より感謝申し上げます。
　さて，18期生の皆さん。中学校の3年間，今日の卒業式の日まではどんな日々でしたか？ 3年間を無遅刻無欠席，皆勤で終われた人，模擬試験で全国1位の成績がとれた人，張り詰めた気持ちで勉強を頑張り続けた人，部活動を頑張った人，リーダーをたくさんつとめた人，スキーで1級を目指した人，ひたすらオタ芸を踊っていた人，学校は最低限・日々ゲームと向き合った人，体調はすぐれなかったけど大切な友と巡り合えた人，学校には登校できなかった日があったけどだんだん元気になっている人，いつも先生におこられていた人，など。一人一人の姿は異なります。ちょっと入学式の日を思い出してください。座席が並べられていた体育館で，皆さんが最初におこなった共同作業は，密を防ぐために椅子の間隔を開く作業でした。とにかくコロナ感染拡大を防ぐため，人と人との関係性に距離が設けられました。しかし，この３年間で，18期生の皆さんは，互いにさまざまな関係性を築いていけたのではないでしょうか！？
　今日は，18期生の皆さんの卒業に際し，３つのうまくいかなかった関係性から，話をさせてもらいます。
　一つ目。私（吉田）と皆さんの関係について。
　私は，ご存じの通り，皆さんが入学してから決して順調に学年部長がつとめられたわけではありません。時に忙しさ（19期生との兼務，学年外の仕事に追われ…，）。時に…。そんな中，18期生の学年団の先生方，また19期生の学年団の先生方，中学職員室のすべての先生方，18期生の保護者の皆様，そして18期生のみんな，いつも何ひとつ変わらずに信じてついてきてくれました。今日，18期生の皆さんが中学卒業を無事に迎えることができるのはここにいる皆さんの温かい「心」そのものだと思います。本当に感謝しています。ありがとうございました。
　二つ目。18期生の皆さんとご家族との関係について。
　中学入学から今日の卒業式まで，皆さんはご家族と良好な関係を保ち続けられたでしょうか？ 皆さんは，親から何かを言われて反抗的な態度をとったことはありませんか？ 自分勝手な振る舞いはなかったでしょうか？ 皆さんの言い分もあるでしょう。きっと，それは皆さんが大人へと成長しようとしている姿そのものでしょう！？　今日，元気に卒業をむかえることができるのは，ご家族が皆さんにとっての「応援団」だったからだと，私は思います。節目の日ですから，ぜひ「応援団」であるご家族に，卒業の報告と，恥ずかしがらずに感謝の意を伝えてほしいと思います。お願いします。
　三つ目。18期生の皆さんと担任の先生との関係について。
卒業式を迎えるにあたり，入場にはじまり呼名に対する返事，そしてこの後の退場まで，中学３年間のすべてを振り返り，その集大成として臨んでほしいと，卒業式の練習がはじまってから伝えてきました。皆さんは見事にやってくれました。
　しかし，すべてが良好だったのか！？
　金城先生から「●●なので，△△ですから～」と１から10まで説明を受けていた1組，「はっ，言うたやん」と阿津坂先生から戦力外通告を受ける2組， 友利先生には朝から「お前らもう20分になっとるけん席ついときんさい」と言われ，担任の先生を呼び捨てする３組，４組は，中野先生から「あんたたちさぁ」と諭されていましたね。
　担任の先生は，今日，心を込めて皆さんを呼名しました。皆さんは立派に返事をして応えてくれました。良い関係性ですね。
下手なモノマネをしました担任の先生の言葉は，すべて皆さんの甘えによる行動から出たものですね。もう高校生になるのですから，甘え続けるのではなく，私が３年間伝えてきたことをぜひ，実践してください。それは，良好な関係を気づいていると，関係性に＋αが生まれるという話です。覚えていますね。

　最後に，この中学３年間が終わる，皆さんにとっての折り返し地点の日に，入学時にお伝えした６年間のスローガンの話をします。18期生のスローガンを覚えていますか？「挑戦」でした。この３年間，皆さんはさまざまな「挑戦」を続けました。挑戦は，必ずしも良い結果だけのことではありません。
　さまざまな「挑戦」に，今日お話しした皆さんが備え持つ「心」（xyzTですね）と「構築した関係性」（PRQS）が加わると，それは「確かな経験」となって根付きます。この中学校生活で得た「確かな経験」を，ぜひ須磨学園高等学校に持っていき，新しい生活の糧にしてください。ここにいる先生たち全員は，家族とともに「君たちの大応援団」になりました。卒業おめでとう！

2024年3月16日　S1学年部長　吉田泰明