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2022年度 中学卒業式 卒業生代表 誓いの言葉

今日、僕達、17期生は須磨学園中学校を卒業します。
本日はこのような素晴らしい卒業式を挙行していただき、ありがとうございます。
新型コロナウイルス感染拡大の影響によってこの三年間は、いろいろな制約と向き合う毎日でした。オンラインで開催された入学式。マスクをつけた日常生活。黙食。文化祭や研修旅行など、規模を縮小することになった行事も少なくありませんでした。そんな中でも、先生方の熱心なご指導のおかげで、経験できたことはたくさんあります。
自分にとって大きな意味があったのは研修旅行での平和についての学びでした。J1学年の九州研修旅行では、原子爆弾の威力や被害について学び、平和ガイドの方の説明を受けながら平和の尊さを感じました。原爆資料館で見た焼け焦げた学生服は、戦争の恐ろしさを訴えているようで、今でも鮮明に記憶に残っています。S1学年のアジア研修旅行では、いままで見たことがないような生々しい戦争の爪痕を目の当たりにしました。戦争証跡博物館での戦争犠牲者の白黒写真からは、戦争の現実をつきつけられ、平和について深く考える経験となりました。
この中学三年間、僕は多くの人に支えられてきました。毎朝早く起きてお弁当を作ってくれたり、僕が悩んでいるときには相談に乗ってくれたお母さん、お母さんが仕事で忙しいときには自分も仕事があるのにはやく帰ってきて夕ご飯を作ってくれたお父さん、定期考査前にいつも難しい問題をわかりやすく解説してくれたお姉ちゃん、本当にありがとうございました。この中学三年間を頑張ることができたのは家族をはじめとする多くの人のおかげです。
そして17期生のみんなとは、この中学三年間で多くの困難と向き合ってきました。両親がバイオリンをやっていた影響で僕は、中学から弦楽部に入り、一からバイオリンを練習し始めました。J1の最初はまったく弾くことができず、基礎練習を続ける毎日でした。何度もくじけそうでしたが、そのたびに同級生に励ましてもらい、少しずつ弾けるようになっていきました。J1の文化祭で初めて曲を弾けたときの一体感は今でも忘れられません。自分一人では乗り越えられない困難も、仲間がいれば乗り越えられることを知りました。みんなと一緒なら次の三年間も充実した日々をおくれると信じています。
4月から僕たちは高校生になります。勉強はもちろんのこと、学校生活すべてのことに全力で取り組んでいきます。そして僕達、それぞれの夢に向かって、これからも精進していくことを誓います。

2023年3月18日 卒業生代表 矢成 遼太郎