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2022年度体育祭 講評

 昨日は雨、明日も明後日も予報は雨という中で、「今日だけ晴れ」という奇跡の中、今日の体育祭が無事実行できました。パワースポットである須磨学園のエネルギーの源である生徒の皆さんの思いが、雨を吹っ飛ばしたかのような状況の中で、この体育祭が無事行われたことを心から嬉しく思います。また、本日お越しいただきました高校3年生、中学3年生の保護者の皆さま、本日はお忙しい中お越しいただき、最後までご観覧いただきまして誠にありがとうございました。また育友会の役員の皆様、100周年記 念Tシャツの準備等、事前段階からたくさんのご尽力を賜りました。この場をお借りして御礼申し上げます。本当にありがとうございました。
 さて生徒の皆さん、この2年はかなりの制限のある中での体育祭の実施でした。一昨年は 分散実施かつ無観客、そして昨年も無観客の状況での体育祭の実施となりました。今年度も少し制限はありましたが、保護者の方にも来ていただいて、中高合同でこのように盛大に体育祭を実施できて、「須磨学園の体育祭が帰ってきたな」という感覚ですごく思い出に残ったのではないでしょうか。
  見事総合優勝を飾った黄団の皆さん、本当におめでとうございます。特に応援合戦において皆さんの演技は、人がこれだけいて、これだけ統率がとれるのかと、もはや至高の芸術の領域を感じました。素晴らしい演技だったと思います。そして惜しくも準優勝となった青団の応援団の皆さん、最初はかわいらしいながらもキレキレのダンスから始まって、後半はまさに原始人のうなりのような、(原始人のうなりを聞いたことはないですけど)あの演技にはものすごい迫力を感じて圧倒されました。そして退場の際には、「ああ、やりきった」という感じで素で去っていくあの姿、もはや美しさを感じました。そして3位の緑団の皆さん、理事長先生も仰いましたが、あの扇の舞いは圧巻でした。すごく心に残る美しい舞いだったと思います。
 これらの応援合戦の演技は審査があるため、点数がついてこのように順位がつきますが、今回切に感じたことは、本当にどの団もお世辞抜きで素晴らしい団結力を持って、素晴らしい演技を披露してくれたということです。限られた時間の中で、団の代表としてあれだけの演技を披露してくれたこと、全ての団に対して心から賛辞を送りたいと思います。本当に素晴らしかったです。
 そして演技に目を移しますと、様々な名場面がありました。リレーにおいては、スタートの時にはニコニコして手を振っているのに、スタートするやいなや、野獣のような目になってゴールを目指していく姿。あるいは宅急便リレーにおいて、宅急便の荷物を載せる台がぶっ壊れているのに、無理やり運んでゴールを目指す姿。棒引きや綱引きで本性が出てしまって姿。玉入れで欲張って10個くらいつかんで一気に投げたけど、1つも入らない姿。部活動リレーにおいて順位そっちのけで、部活動のPR一本にこだわっている姿。どの姿も共通していたことは、本当に一生懸命で清々しかったということです。本日は本部のテントの席からじっくり見せてもらいましたが、本当に素晴らしい姿を見せてもらったなという感謝の念でいっぱいです。
 いつも「1秒でも過ぎれば、それは過去だ」というような話をしていますが、人間のいいところは、その過去-過ぎ去った時間を、「思い出」として「糧」として、その先の未来に活かしていけることだと思います。これだけの素晴らしい体育祭をつくりあげたその思いを大切にして、これからも皆で共有して、これから先の学校生活もこのような素晴らしい成果をつないでいくことができるように須磨学園全員で頑張っていきましょう。
 そしてこの後、100周年記念ということで「人文字プロジェクト」もあります。この体育祭の集大成としての思いをしっかりと全員の文字として、そして未来への希望として残すこと、つないでいくことができるよう期待しています。
 最後になりますが、このような素晴らしい体育祭を実行するにあたり、準備段階から本当に様々なところまで、配慮、尽力をいただいた体育科の先生方、本当にお疲れさまでした。ありがとうございました。そして素晴らしい体育祭をつくりあげた、ここにいる全員に今一度心から賛辞を送ります。本当に本日はありがとうございました。

2022年10月8日 高校校長 堀井 雅幸