V2学年を代表してご挨拶申し上げます。高校3年生の皆さん須磨学園高等学校卒業おめでとうございます。
保護者の皆様、ご子息ご息女のご卒業、心よりお祝い申し上げます。入学当初からのオンライン授業を展開するためのご自宅のネットワークの完備に始まり、高校3年次にはGWやお盆、年末年始も常に休みなく授業・講座を実施することで保護者の皆様にもご負担をお掛けしたことと思います。しかしながら、皆様のご協力があってこそ、生徒の指導に全力で取り組むことができました。教職員一同、心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
さて、生徒の皆さん改めて卒業おめでとう。思い返せばコロナウイルス感染症拡大防止のためのオンライン入学式に始まり、授業・講座・自学も学校行事も部活動も何もかもをオンラインでスタートすることになりましたが、なんとかしてきました。この3年間で経験したことをもとに皆さんにこれから意識してもらいたいことは試行錯誤することと挑戦することです。コロナのため厳しく制限が掛かっていても、その中でできることを考えて実践してきました。授業は1クラスに入る人数を半分にすることから始めて徐々に通常の人数にしていきました。また体育祭を分散で実施したり、研修旅行ではバスを1クラスで2台使ったり、タクシーで班別研修をしたりしました。高校3年生では最初で最後でしたが球技大会もできました。楽しかったですね。制限が掛かっているから何もしないままでは何も生まれません。どのような状況の中であってもその中でできることを試行錯誤してどんどん挑戦していってください。
ただ試行錯誤と挑戦の邪魔をしてしまう気持ちがあります。そんなことをしても無駄だと考えてしまうことです。経験することに、皆さんの人生に無駄なことは何一つありません。失敗するから無駄だと考える人もいますが失敗も経験の一つです。その失敗を繰り返さず成功を導くために更に試行錯誤と挑戦をするチャンスをもらえていると考えてください。
これまで述べてきた私の考えをダルマに刻んでもらいました。万里一空という言葉です。目標達成に向けて弛まぬ努力を続ける意味を持ちます。どのような厳しい環境の中であってもできることを試行錯誤し、無駄かもしれないと思っても挑戦し、目標を達成できるまで努力を続けてください。苦しくて辛くてもう無理だと感じても皆さんの周りには仲間がいます。保護者の方もいます。私たち教職員もいます。大丈夫です。皆さんならやり遂げることができます。自信をもって今後も進んで行ってください。また何気なくでも構いませんので、この坂と階段をのぼって遊びに来てください。いつでもいますからね。
2023年3月4日 V2学年部長 山本 理貴