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2022年度卒業証書授与式 K3学年卒業生代表 答辞

 長く厳しい寒さも鳴りを潜め、暖かな日差しと共に新芽が出る季節となりました。本日は、私たち共学22期生の卒業に際してこのような盛大な式を挙行していただき、誠にありがとうございます。理事長先生、学園長先生、ご臨席を賜りました先生方、保護者の皆様に、卒業生を代表して心より御礼申し上げます。

 さて、私たちの三年間は、思い返せば苦難の連続でした。新型コロナウイルスの影響で入学式はオンライン実施となり、行事が中止になり、オンライン授業が多くなるなど、我慢を強いられるときが多かったように感じます。しかしそれでも、三年間この学校で走り抜けることができたのは、共に頑張ってくれた友人や応援してくださった先生方、両親のおかげであり、この経験は自らにとって大きな財産になると確信しています。

 まず、理事長先生。体育祭や文化祭で私たちを温かく見守ってくださり、普段の学校生活においても明るく言葉をかけてくださいました。

 学園長先生。東京研修でのマナー講習や、その他のお話を通じて私たちを人間として大きく成長させてくださいました。

 堀井先生。高校校長としてお忙しいなかでも、綿密な準備と計画のもとで分かりやすい授業をしてくださり、時には冗談を交えた面白いお話で私たちを笑わせてくださいました。私も阪神ファンとして、来季は阪神がアレすることを祈っています。

 理貴先生。理貴先生も、高校副校長としてお忙しい日々を送るなかで私たちのために、中高一貫コースの業務と両立しながら、多くの行事を企画したり、質問にも気さくに対応してくださったりしました。「喫茶りき」が全国展開する日を心待ちにしています。

 担任の長沢先生。剣道部の顧問をし、小さいお子さんがいるなかでも私たちのことを第一に考え、全力を尽くしてくださいました。長沢先生はクラスへのTeamsがいつも「元気か? そうか、なら良かった」の定型文で始まりますが、個人的には結構好きです。

 堀川先生、松原先生。長沢先生がいらっしゃらないときにHRを担当してくださり、私たちを支えてくださいました。堀川先生はヴァイオリンがとてもうまく、夏の勉強合宿の臨時演奏会では楽しませていただきました。堀川先生の描く棒人間はとても好きです。松原先生は私たちに近い目線から話してくださり、とても参考になりました。次は大人っぽさをゲットして人気上昇を狙ってはどうでしょう。

 他にも、一年生の時に担任をしていただいた淺野先生や教科担当をしてくださった先生方をはじめ、たくさんの先生方に支えられて、励まされて今があります。一人一人、それぞれの生徒に私と同じように多くの先生方への思いがあります。22期生を代表してここでの謝辞をもって、関わってくださった全ての先生方への私たちの感謝を表させていただきます。本当にありがとうございました。

 そして、私の母と父をはじめとして、私たちを応援してくださった保護者の方々。私の母は毎日、仕事もあるのに平日や土日など関係なく、朝早くからお弁当を作ってくれました。受験が近くなってくるといろいろと愚痴ることも多かったですが、何も言わずじっくりと聞いてくれました。父は、朝早くから働いてくれたり、その逆で夜遅くまで働いてくれたりと、生活リズムがあまり安定しないなかでも一生懸命に働いてくれて、三年間この高校に通わせてくれました。疲れているはずなのに、仕事が休みの日も気を遣ってくれました。もちろんこれは私だけでなく、ここにいる卒業生の全員が十人十色の感謝の念を持っていることと思います。卒業生を代表して、保護者の方々にお礼をさせていただきます。本当に、本当にありがとうございました。これからも私たちを見守っていただけると幸いです。

 共学22期生の皆。同じ22期生として走り抜けることができたことを、僕は誇りに思います。この学年は特に課題が多く厳しいと言われていますが、そのなかでもやりきり、成長することができたのは、皆が頑張る姿をみて奮起を促されたからに他なりません。また僕は、雑多な感じのする六組が大好きです。いろいろな人がいて、いろいろな人生が詰まっていたと思います。ロッカーが汚いのは難点でしたが、よく考えれば僕は汚していた側でした。

 中高一貫14期生の皆。部活や体育祭、特別講座では僕たちと積極的に関わってくれてありがとう。僕は応援団や特別講座、勉強合宿を通して中高一貫の人たちと仲良くなることができて、とても嬉しかったです。共学22期生だけでは決して乗り越えられなかったことも多かったと思いますが、僕たちより須磨学園をよく知る皆のおかげでうまく乗り越えられて、楽しい高校生活になったと思います。

 在校生の皆さん。先ほどは私たちのために、温かい祝辞をありがとうございました。これからも、多くの苦難が待ち受け、時には挫折を味わい、下を向いてしまうこともあると思います。しかし、誰かが手を差し伸べてくれるはずです。その時、石でも枝でも、何でもいいから一つ拾ってから、差し伸べられたその手をためらわずに取ってください。100回転んで1回砂金が拾えれば丸儲けです。多くの挫折をバネに強く成長して、今度は誰かに手を差し伸べてあげてほしいと思います。

 最後になりましたが、須磨学園の今後の益々の飛躍と発展を心よりお祈りして、答辞の言葉とさせていただきます。

             

2023年3月4日 K3卒業生代表  渥美 雄太