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須磨学園
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2021年度体育祭 講評

 皆さん、体育祭お疲れさまでした。現在の社会情勢からまだまだ感染症拡大の心配が消えたわけではないという状況もあって、今日の体育祭も残念ながら保護者の方には参加していただけない、そういう体育祭になりました。しかし、去年実現できなかった須磨学園の伝統である中高合同での体育祭を実現することができました。「学びを止めない」という須磨学園において、皆さんが「体育祭も止めない」という強い意志をもって準備にあたり、体育科の先生方を中心に様々な方々が協力してくれて、その思いがこのような素晴らしい雲一つない天気につながったものと感動しています。
 さて、競技や演技についての講評ですが、先ほど表彰にもあったように、総合成績優勝の青団のみなさん、本当におめでとうございます。最上級生として後輩の皆さんに素晴らしい背中をみせ、素晴らしい足跡を残し、そして素晴らしい成果をもたらしてくれたということを本当にうれしく思いますし、心からその健闘を称えたいと思います。また、黄団の皆さん、応援合戦での優勝おめでとうございます。また随所で黄団の皆さんがみせてくれた応援合戦以外の場所での応援の熱さ、時にソーシャルディスタンスが心配になるかというぐらいの熱い応援・その団結は非常に感動的でした。そして、その他の団の皆さん、紫団の皆さんは応援合戦で第二位、そして赤団の皆さんは応援合戦で第三位、総合成績でも第三位と素晴らしい成果を残してくれたと思います。すべての団の思いが、結集したからこそ、この素晴らしい体育祭が実現できたものと思います。
 よく有終の美と言いますが、体育祭の有終の美は今この瞬間ではありません。間違いなく素晴らしい体育祭でした。皆さんの競技や演技、そして応援にたくさんの感動をもらいました。しかし有終の美は今ではなくて、これからです。ここから皆さんは家に帰って今日残念ながら来ていただけなかった保護者の皆さんに、「こんな体育祭だったよ」、「こういうことを感じたよ」ということをしっかりと伝えてください。そしてこれから先の学校生活でしっかりとこの日に団結して、素晴らしい体育祭をつくり上げた経験を活かしていってください。そしてもっともっとその先、将来において苦しいときやつらいときでも、この高校生活の中で、無心に勝利をめざして走ったこと、砂まみれになって勝利を目指したこと、途中でこけてしまってもまた立ち上がってゴールを目指したこと、その経験をしっかりと活かしてつらいことや困難にも立ち向かう強さを身につけていってください。それらの時を経て、皆さんが将来社会や世界で活躍する上で、この日の経験が少しでも礎となる、そんなときがきた時こそ、この体育祭は有終の美を迎えるのだと思います。心から期待しています。
 これから先もまだまだ不安な社会情勢が続いていくと思いますが、ソーシャルディスタンスには気を遣いながら、元気に悔いのない学校生活を送っていきましょう。一方、心や気持ちの面でソーシャルディスタンスはいりません。今日の日の皆さんの姿、その思い、これから先も全員で大切にしていきましょう。

2021年10月9日 高校校長 堀井 雅幸