やわらかく暖かな風に桜が舞う今日の良き日、私たち中高一貫15期生130名は、須磨学園高等学校への入学の時を迎えました。本日は、新型コロナウイルスが蔓延する中、私たちのためにこのような素晴らしい入学式を挙行していただき、誠にありがとうございます。
　私たちは、これまでの中学校生活を経てそれぞれの思いを胸に、自分の意志で高校生としての新たな一歩を今日、踏み出します。
　３年前、須磨学園中学校に入学してから共有してきた様々な経験は、私たちの団結力を高めてきました。昨年度は学校生活が一変したなかでも、新しい楽しみを見つけ出すことができました。この充実した中学校３年間はとても早く過ぎて行きました。きっとこれからの高校３年間もあっという間に過ぎることでしょう。新型コロナウイルスによって制限される行動と、限られた時間の中ですが、今からの３年間は、私たち次第でいくらでも充実させることができると思います。これからの3年間、素晴らしい出会いや経験がきっとたくさんあるでしょう。同時に、多くの悩みや苦しみを抱えることもあると思います。辛いときには仲間と支え合い、嬉しいときにはその喜びを分かち合い、常に前向きな気持ちを忘れずに何事にも取り組んでいきます。そして、貴重な出会いや経験、日々の生活の全てを大切にし、高校生活を最大限充実したものにしたいと思います。また、高校生になり自分の行動や発言に伴う責任はさらに大きくなります。それを自覚し、自分を信じ、自分で考え行動できる、自立した人間へと成長できるよう、心掛けていきたいと思います。
　最後になりましたが、理事長先生、学園長先生ならびに諸先生方には、これからもご指導のほどをよろしくお願い申し上げます。
　私たちは、仲間を大切にし、互いに助け、高め合いながら、なりたい自分になるために決して努力を惜しまないことをここに誓います。

2021年4月3日　S2入学生代表　　岡田　実桜