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2021年度 中学卒業式 卒業生代表 誓いの言葉

今日3月19日、私達16期生は須磨学園中学校を卒業します。

私にとってこの中学三年間はあっという間でした。
入学式の日に緊張しながら初めて制服に袖を通したことを今でも覚えています。徐々に須磨学園での生活に慣れてきた頃、初めての文化祭がありました。お互い出会ってまだ2ヶ月余りだったJ1の時の合唱コンクールで銀賞を取れたことは、今でも大切な思い出です。初めての研修旅行だった九州での研修では吉野ヶ里遺跡や浦上天主堂を訪れ、日本の歴史や平和の尊さについて学びました。

J2学年以降は世界的な新型コロナウイルスの蔓延による感染症拡大の影響が収まらず、従来であれば行われていたはずの学校行事の多くが中止や延期になりました。また学校行事だけでなく、昼食を友達と喋りながら食べるといった些細なことも叶わなくなり、そもそも学校に行くことさえできない時期もありました。楽しみにしていた行事がなくなったり、部活に行けなくなったりした時には行き場のない苛立ちを感じました。それらは本来味わわなくてよかったはずの感情です。しかしそんな中でも先生方は私達のために様々な機会を用意してくださりました。例えば、J2の時のサマーキャンパス。この行事で私達はホストとゲスト、どちらの立場も経験しました。そして、人を喜ばせることの難しさと楽しさを知ることができました。他にも記憶に新しいのは、S1のウィンターキャンプです。北海道でのウィンターキャンプは、須磨学園でも初めての試みでした。難しい社会情勢の中でしたが先生方が行くという判断をしてくださったおかげで私達は普段の学校生活では学べない多くのことを学ぶことができました。リスクもあった中で、私達の学びのために様々な行事を企画してくださった先生方には本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

また、私の中学校生活は先生方だけではなく多くの人に支えられてきました。お母さんは、毎朝早くから美味しいお弁当を作ってくれました。お母さんのお弁当を食べると、午後の授業も頑張ろうと思えたものです。お父さんは私の好きなことを否定せずに受け入れてくれましたので、部活道も勉強も頑張ることができました。両親をはじめとする家族の支えで私は今日まで楽しい学校生活を送れました。また、部活の先輩方は私もこんな風になりたいと思える背中を見せてくださりました。そして友達は、私のしょうもない話にも笑って耳を傾けてくれました。本当にありがとうございました。

世界がますます激動の時代に突入する中、私達は4月から高校生になります。今日こうやって中学卒業という区切りを迎えたものの、来月からはまた新しいスタートが待っています。私達が中学校に入学した頃宇宙では、はやぶさ2号機が小惑星リュウグウへの着陸を成功させ、その後地球に無事帰還しました。しかし、はやぶさ2号機の役目はそこで終わりではありません。実は、はやぶさ2号機は地球を一時的な中継点としてもう一度宇宙へと発ち、別の小惑星を観測しています。それと同じく、今日が私達の学びの終わりではありません。今日は、新たな学びや成長のための中継点に過ぎないのです。

4月から始まる高校生活でも、私達は学びを止めません。私達一人ひとりの夢へと確実に努力を続けていきます。そして高校生活を、より有意義でより実りのあるものにしていくことを誓います。

2022年3月19日 卒業生代表 和多 美晴