SUMA GAKUEN
学校法人
須磨学園
  • HOME
  • 2021年度 中学卒業式 学年部長 挨拶

2021年度 中学卒業式 学年部長 挨拶

 中高一貫16期生の皆さん、卒業おめでとうございます。須磨学園中学校卒業にあたり学年団を代表して3つの話をしたいと思います。

 1つ目は「初めて」に関する話です。皆さんは入学式の日を覚えていますか? 忘れた人は後でFCを見返してみてください。私もこの挨拶の為にFCを見直してきました。素晴らしい晴天の中での入学式で、北尾君の新入生代表挨拶があり、神戸市の久元市長までもが挨拶を行ってくれました。16期生は初めての4クラス体制の学年で、様々な初めてを体験しました。音から入る英語学習、第2回学力推移調査の受験、蘭雅中学校とのWEB交流会、WEB授業期間中の学年体操、イングリッシュキャンプの分散実施、高野山大学を借りての学園長講話、北海道でのウィンターキャンプ等です。後輩たちの為にも新しい道を切り拓いてきました。これからも様々な初めてを経験していきますが、中学3年間で様々な初めてを乗り越えてきた皆さんであれば恐れる事は何もありません。むしろ楽しみだと感じてくれている事でしょう。

 2つ目は「凄さ」に関する話です。私は皆さんによく、「凄い集団」になれと言ってきました。ここで言う「凄い」とは部活動で全国大会に行く事や、模擬試験で偏差値70を取る事ではありません。当たり前の事を当たり前に出来るという事です。数学の問題でも、どんな難しい問題も分析してみれば、当たり前の計算と定番の考え方が組み合わさっているだけです。とはいえ、当たり前の事が確実に出来るという事は簡単に出来そうで、実は難しい事です。数多くの誘惑や甘えが邪魔をしてきます。だからダイエットは難しいのです。ではどうすればよいのか。当たり前の事を当たり前にする事を当たり前にすればよいのです。寝る前に歯を磨く、帰宅した時にただいまと言う、ゴミをゴミ箱に捨てる。こういった事は努力して行っていますか? このように、部活や勉強でも当たり前の事を当たり前にする事を当たり前にしましょう。私は皆さんが入学してから今日まで毎日、FCの更新をしてきました。私にとっては既に当たり前の事になっています。実は、皆さんも、すでにかなりの事が当たり前に出来ています。宿題の提出率は私が今までに見てきた学年と比べても格段に高いですし、廊下ですれ違った時にもしっかりと挨拶をしてくれます。自分たちの「凄さ」をしっかりと認識し、これからも成長し続けてください。

 3つ目は「感謝」についてです。感謝には色々な種類があると思います。心の底からの感謝、さらっとした感謝、口には出したくないけれども本当は感じている感謝、自分では気付いていなかったけれども、人から言われて気付く感謝。皆さんは日々、どれ程の感謝をしていますか? 私には結婚して、子供が出来て親となった時に初めて気付いた親への感謝があります。恥ずかしながら、その感謝の気持ちはまだ自分の親には伝えられていません。心のどこかで、感謝の気持ちを伝えるきっかけを求めているような気もします。中学卒業というこの大きな節目をきっかけに、普段伝えきれていない感謝の気持ちを伝えてみませんか? きっと自分自身の心の中が晴れやかになると思います。

 最後に、これから高校生になる皆さんへ。高校生活も楽しみにしていてください。何か困った事が起きても、皆さんの周りには仲間や我々教員がいます。不安を感じる必要はありません。たとえ困難に直面したとしてもしっかり向き合い、乗り越えていく皆さんの姿が私には想像出来ます。真面目で優しい16期生の皆さんと3年間を共に過ごす事が出来た事を誇りに思うと同時に、皆さんのこれからの3年間の健闘を心より祈っています。簡単ではございますが挨拶とかえさせていただきます。

2022年3月19日 学年部長 岡田 大樹