皆さん、本日の体育祭、本当にお疲れ様でした。宣誓の時にもありましたが、この度の体育祭は、新型コロナウィルス感染症拡大の影響を受けて、様々な制限がある中で行われました。また、台風接近の影響もあって、順延という形にもなって、やっと今日実施することが出来たわけです。この「学びを止めない」という須磨学園の中で、皆さんの体育祭も止めないという、思いが、今日のこの素晴らしい天気に繋がったことと思って、すがすがしい気持ちで今日は皆さんの演技・競技・発表を見せてもらいました。それぞれに素晴らしい演技や競技を見せてもらって、本当に今、誇らしい思いでいます。

　青団の皆さん、優勝、おめでとうございます。最上級生の皆さんと中学生とが一致団結した皆さんのパフォーマンスは力強くて見事でした。
　また、黄団の皆さん、皆さんが短距離走などで見せたリレーでのあのスピード、短距離走での１位をジャックするあの迅風のごとき速さ、素晴らしい風をグラウンドに吹き込んでくれたと思います。
　そして、赤団の皆さん、皆さんが一致団結して応援する姿、そして、一致団結して競技中にかけ声をかける姿、これもフレッシュで新しい風を吹き込んでくれて、本当に体育祭が熱く盛り上がる大きな要因となりました。

　競技では、順位がつきます。発表でも順位をつけることになります。しかし、皆さんが今日、このグランドで見せてくれたことは、その順位を超えた素晴らしいものであったということを誇りに思っています。この体育祭の有終の美は、今この場で迎えるのではなくて、これから先の学校生活において、皆さんがこの日のことを語り合ったり、この日のことを思い出して、ちょっと力強くなったり、各家庭で今日残念ながら見に来れなかった保護者の皆さんに、きちんと今日あったこと、今日感じたこと、今日活躍したことを報告して語り合う中で体育祭が有終の美を迎えていくのだと思います。
　特に、高校３年生の皆さんにとっては、須磨学園での体育祭は最後です。高校3年生の皆さんにとっては将来、社会や世界で活躍する中で、ちょっとつらい時に今日の日のことを思い出して、力強くなったり、ちょっと心温まったり、そういう時間を持つことが出来たときに今日の体育祭が本当の有終の美を迎えると言えるのだと思います。これから先も今日、クラスや学年の垣根を越えて、団の垣根を越えて団結したという、この経験とその思いを大切に、これからの学校生活、さらに一致団結して素晴らしい環境を全員で創っていきましょう。

　最後になりますが、本日の体育祭開催に当たり、ご協力いただきました関係者の皆様、休み返上で準備をしてくださった体育科の先生方、本当にありがとうございました。

2020年10月12日　高校校長　堀井　雅幸