暖かな春の訪れを感じる今日の良き日、私たち中高一貫14期生130名は、今日、須磨学園高等学校の一員として第一歩を踏み出します。中学校の3年間を経て、一人一人がそこで学んだ沢山の思いを胸に、この日を迎えています。新型コロナウイルスによる先の見えない混乱のさなか、私たちのためにこのような入学式を行っていただき、誠にありがとうございます。

　今日の誰もが不安な状況の中で、今まで当たり前にあった日常の有難さを実感しました。そして、自分のことだけではなく、周りの人のことを考えて行動することの大切さに気付かされました。また、恵まれた環境、周りの友達や先生方、家族、支えてくださっている方への感謝を忘れず、悔いの残らない日々を送っていきたいという思いが強くなりました。

　中学校では、周囲の多くの方々が私たちのことを支えて下さり、私たちはそんな方々の背中を見て過ごしてきました。これからの高校生活においては、クラスや部活動など集団の一員として、周りのために何ができるのか、何をするべきなのか。また自分自身についても、本当になりたい姿はどのような姿なのか、そのために、何をするのか。自分で考え、自分から行動する。常にそのような姿勢で臨んでいきたいと思います。また、これからの３年間ではきっと素晴らしい出会いがあり、様々な経験をすることができると思います。それと同時に、今まで以上の困難に直面することもあるかもしれません。しかし、そのような時こそ一緒に頑張ってくれる仲間と、苦しみ以上の喜びを分かち合えるよう、最後まであきらめずに乗り越えていきます。

　最後になりましたが、理事長先生、学園長先生ならびに諸先生方、これからもご指導のほど、よろしくお願い申し上げます。

　私たちは、今日から3年間、何事にも正面から向き合い、かけがえのない仲間と共に、なりたい自分へ向かって努力し続けることを誓います。

2020年4月8日　S2入学生代表　吉光　萌瑛