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2020年度高校卒業式 K3学年卒業生代表 答辞

 穏やかな日差しが差込み、春の訪れを感じる季節となりました。本日は、春を告げる桜のつぼみに恵みの雨となる、今日、この佳き日に、私たち卒業生のために、このような盛大な式の場を設けてくださり、誠にありがとうございます。理事長先生、学園長先生、校長先生、ご臨席いただきました先生方、保護者の皆様に、卒業生を代表し、深く御礼申し上げます。

 私たち共学20期生、283名は、本日、須磨学園高等学校を卒業いたします。

 思い返せば、あっという間の3年間でした。期待と不安、緊張に満ちていた入学式。規範意識と集団行動を学んだオリエンテーション合宿。自分たちで企画立案し、予算内でモノを販売することの難しさや、来場者の方々をおもてなしする楽しさを味わった文化祭。リレーだけでなく、生徒会が考案した競技や鉄人28号など、声を限りに応援した体育祭。台風が接近するなかで行われた東京研修。ディズニーランド・ディズニーシーで、先生方は皆さん、雨合羽を着込んでおられましたね。少しでも晴れ間に恵まれるようにと祈ってくれている、てるてる坊主のようで、強く心に残っています。

 昨年からは新型コロナウイルスの影響により、Zoomを利用した自宅での映像授業となりました。先生方は、OneNoteやTeamsなど、様々なコミュニケーションツールを活用され、私たちが登校できない期間も、本当に熱心にサポートしてくださいました。それでもやはり、登校できずに、モチベーションを保つのが難しい時期もありました。そんな時は、友達とZoomで勉強会を開きました。皆でクイズを出し合ったり、わからないところを教えあったこともいい思い出です。

 2学期に入って、対面授業が始まると、日々の授業や大学別の特別講座で、私たちはさらに切磋琢磨し、志望大学を目指して、高め合いました。時には受験のプレッシャーで学校に行くことが辛い時もあったけれど、3年間、学校生活を続けることができたのは、一緒に戦い抜くことができた仲間のおかげです。早朝から放課後まで、ひたむきに勉強に励んでいた友達。難問をスラスラ解ける友達。勇気ややる気をくれる友達。私が前向きになることができたのは、そんな尊敬できる、かけがえのない友達のおかげです。

 理事長先生。理事長先生が、おととしの夏のプレゼンテーションを聴きに来てくださった時のことを、私は、今でもよく覚えています。質疑応答の際、一番に手を挙げて、質問してくださった様子を見て、たった一人でその場を和ませたり、引き締めたりすることもできる先生の凄さを、身を持って感じました。

 学園長先生。東京研修では、テーブルマナー講習会を開いてくださってありがとうございました。食べ慣れないコース料理を前にして緊張していた私たちに、冗談を交えつつ、マナーとは何かを話してくださり、とても楽しい時間でした。

 学年部長の多田先生には、授業や講座で、分からなかった問題を丁寧に教えていただきました。先生は、数学に苦手意識を持っていた私にも、わかる喜びを教えてくださいました。

 副部長の小泉先生は、プレゼンテーションの指導で、人前で話す経験がなく、不安な私に、親身になってアドバイスをしてくださいました。

 副部長の雪本先生は、入学して間もない私たちに「高校生としてのプロフェッショナルとはどんなものか」について、教えてくださいましたね。

 木村先生は、2年間、担任をしてくださいました。時に厳しいご指導の裏側には、生徒を思う深い愛情があったことを、私たちは決して忘れません。

 ここでは言い尽くせないほど、たくさんの先生方に支えられて、私たちは、学校生活を送ることができました。そして家族の支えがあったことも、私たちは忘れていません。

 朝、家から最寄り駅までいつも送ってくれた、お父さん。いい環境で勉強できるからと、お父さんが須磨学園の受験を賛成してくれたから、私は今、この場にいます。私が家でゆっくりできるよう、大好きなギターを弾くのを我慢させてしまいましたね。これからは存分に楽しんで、私にも聴かせてください。

 朝早くから、毎日毎日、お弁当を作ってくれたお母さん。家では、いつも私の愚痴を聞いてくれましたね。二人には、「ありがとう」という言葉では、足りないほど、感謝しています。

 私の大学入試のスケジュールを調べてくれた、おじいちゃん。いつもおいしいご飯を作ってくれる、おばあちゃん。大学に入学すれば一人暮らしになりますが、どうか、いつまでも元気でいてください。

 

  3年間、当たり前だった学校生活が本当に終わってしまうことを、私はまだ実感できません。この校舎で、友達と笑い合うことも、もうありません。明日から、私達は、それぞれ自分の選んだ道で、“to be myself , . . . ” を実現していきます。これまでご指導いただいた先生方、そして、お父さん、お母さん、どうか私たちを、これからも見守っていてください。

 在校生の皆さん。先ほどは心温まる祝辞をありがとうございました。須磨学園の先生方は、勉強だけでなくいろいろな面で手厚くサポートをしてくださいます。そんな先生方を信頼して、これからは皆さんが須磨学園をひっぱって行ってください。

 最後になりましたが、須磨学園のますますのご発展を願い、答辞の言葉とさせていただきます。

             

2021年3月6日 K3卒業生代表  石丸 灯