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2020年度 中学卒業式 卒業生代表 誓いの言葉

 暖かい春の日差しが感じられる今日、私たち十五期生は中学卒業式の日を迎えました。
 まず、このようなコロナ禍の情勢の中、私たちが無事に卒業の日を迎えられたことを大変うれしく思います。この式を挙行して下さった理事長先生、学園長先生、本当にありがとうございました。
 S1学年のこの一年間は、今までの当たり前が大きく変わる一年でした。新型コロナウイルスの影響で、学校は休校になり、全員が外出自粛を余儀なくされ、テレビでは連日感染者数の報道がされ、いつ感染してもおかしくない恐怖にさらされていました。一体誰が一年前にこんな事態になることを想像できたでしょうか。今まで普通に通っていた学校に行けない、一緒に過ごしていた友達と会えない、予定されていたあらゆる行事が延期や中止になるなど、様々な制約を強いられる日々に、焦りと不安を感じさえしました。しかし、そんな状況でも、須磨学園は休むことなく前に進み続け、それが私たちに大きな安心と希望を与えてくれました。初めてのリモート授業で、私はたくさんの経験をしました。画面越しに見える友達、画面上で固まって動かない先生方、映像を共有する授業など。一つ一つの状況が私にとってとても新鮮に映りました。そして、制約された状況の中でも学習することが出来ることを実感しました。さらに中止を余儀なくされた行事についても何とか実行できないかと先生方が腐心され、次々と代替行事が実施されたことで、学校生活がとても充実したものになりました。本当にありがとうございました。
 この一年間は、確かにいろいろな不自由があったのかもしれません。でも、それ以上に新たな自由も手に入れました。初めての試みによる新たな可能性の開拓。そこから得た自由は、私にとってかけがえのないものになりました。私はこの経験を決して忘れません。このような貴重な経験を与えてくださった理事長先生、学園長先生、諸先生方、本当にありがとうございました。そして、普段と異なる日常の中でも、毎日の体調管理に気を遣ってくれ、温かく見守ってくれた両親にも心から感謝したいと思います。
 最後に十五期生のみんなへ。みんなとは、時には友達としてふざけて笑い合ったり、良きライバルとして勉強に行事にと切磋琢磨したりしながら今まで過ごしてきました。J1学年の頃は、慣れない学校生活に緊張して、あまり積極力にみんなと関わることが出来ませんでしたが、三年たった今では、私にとってみんなは、本気でどんなことでも話し合えて協力できる、かけがえのない仲間です。みんなのおかげで私は充実した中学校生活を送ることが出来ました。本当にありがとうございました。これからも、どうぞよろしくお願いいたします。
 いまだ世界は混乱の最中にありますが、それでも私たちは、これからも現状に満足することなく、常に前を向いて新たなことに果敢に挑み続けていきましょう。たとえどんな困難にぶつかろうとも、私は個性豊かな十五期生のみんなとともに、協力しあいながら、“To be myself,…” なりたい自分になるためのさらなる努力を積み重ねていくことを誓います。

2021年3月23日 卒業生代表 奥原 菜乃