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2019年度卒業証書授与式 高校校長 式辞

 本日、ここに卒業されるみなさん、須磨学園高等学校卒業おめでとうございます。教職員一同とともに、みなさんのご卒業を心より祝福したいと思います。

 保護者の皆様、ご子息・ご息女のご卒業、心よりお祝い申し上げます。本日を迎えるまでのご苦労に敬意を表し、本校教育に対する深いご理解と多大なるご支援・ご協力に感謝申し上げます。

 さて、卒業生のみなさん、みなさんは入学以来「なりたい自分」になるための歩を進めてきました。その歩は明日以降も続いていきますが、須磨学園高校を卒業する日に改めてみなさんに問いたいと思います。
 あなたの『なりたい自分』とは何ですか?
 みなさんは本校に入学するとき(入学して間もなく)一度は問われたはずです。そして今日まで何度となくこの質問に対する答えを考えたはずです。そして答えは? 第一希望の大学に行くことでしょうか。自分の目指す職業に就くことでしょうか。それとも人格的なことでしょうか。答えが出ている(と思われる)人も出ていない人ももう一度よく考えてください。そしてよく考えた後は、そうです。一歩踏み出すことです。行動することです。みなさんはPMTMを通してこうしたことを学んだのです。
 しかし行動に移すと失敗もあります。前に進まないこともあります。そうしたら少しだけ立ち止まって再考してください。なぜ失敗したのか、なぜ進まないのかと。少しくらい立ち止まっても大丈夫です。周りからそんなに遅れることはありません。安心して考えてください。そしてまた行動してください。しかしまた失敗。そして再考と修正。前進。この繰り返しです。こう考えると、あなたの『なりたい自分』とは何ですか? という質問は人を動かします。

 良い質問は人を動かします。あなたの『なりたい自分』は何ですか、この質問以外にぜひもう一つ自分を突き動かす質問を見つけてください。そのためにたくさん勉強してください。その質問は学術的なことかもしれません。もしかしたら身近なところに質問のヒントがあるかもしれません。みなさんが本校で培った基礎学力や感性があれば必ず素晴らしい「質問」が見つかるはずです。参考のために最近読んだ本には、あなたのこれまでの人生で最も後悔したことは何か? という質問がありました。著者は、人に優しくなれなかったこと、と言っています。考えさせられます。

 さあ、明日からは新たな生活が始まります。新たな質問を見つけ、その答えを必死に追い求めてください。それらすべてが最終的にはみなさんの『なりたい自分』の実現につながっていくのです。

 最後になりますが、みなさんのこれからの人生が実り多いものとなることを祈念して私からのお祝いの言葉といたします。

2019年2月29日  須磨学園高等学校 校長 土屋 博文