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2019年度 中学卒業式 卒業生代表 誓いの言葉

 私たち14期生は、今から3年前、少し大きい制服を着て、先輩たちの祝福を受けながら、この学校に入学しました。喜びと新しい生活への不安とともに校門をくぐったことが昨日のことのように思い出されます。光陰矢の如しと言いますが、この3年間はまさにそうでした。けれど、充実した3年間でもありました。

 J2学年の時に行ったアジア研修旅行では、班長をしました。班長をするのは初めてで、頼りない私を班のみんなが助けてくれました。仲間のありがたさを学ぶことができました。多くの国に行きましたが、一番印象的だったのはベトナムです。自分から話してくれるベトナムの生徒に囲まれて、楽しく交流できました。交流会の成功の秘訣は積極性なのかなと思いました。また、戦争証跡博物館で、ベトナム戦争中の写真や展示を見て、J1の長崎研修で学んだ、戦争は絶対にいけないものだという思いが強くなりました。
 S1学年でのアメリカ研修旅行では、さまざまな場面で自由で、個性豊かなアメリカの人々の姿を見て日本との文化の違いを学びました。しかし、文化や宗教が違っても変わらないものがあることも知りました。挨拶やマナー、人に対する思いやりです。フレンドリーな挨拶に思わず笑顔になり、個別交流ではしどろもどろな私の話を最後まで聞いてくれて、気にかけてくれた交流相手への感謝でいっぱいになりました。

 また、卒業を前にJ1学年のころのPMTMを見返してみると、懐かしさとともに、なかなかうまく計画が立てられず、苦しんだことを思い出しました。そこには3年間の成長が刻まれていました。PMTMは忙しい学校生活を乗り越えるうえで、心強い味方になりました。そして、これからの人生の味方にもなるでしょう。

 このようにたくさんのことを体験し、素晴らしい思い出を作ることができたのは多くの方々が支えてくださったからです。

 理事長先生、学園長先生が作って下さった須磨学園という恵まれた環境で私たちは多くを学び、研修旅行などの貴重な経験もできました。TBMシートは将来の構想や今自分にできることを考えることに役立ちました。学年団の先生方、この3年間私たちは迷惑をかけたり、心配させたりしたと思います。それでも私たちのことを一番に考えて下さいました。だからこそ海外でも安心して過ごすことができました。授業をしてくださった先生方、授業を工夫して面白くして下さり、しつこい質問にも答えて下さいました。もっと知りたい、が増えました。部活動では顧問の先生や先輩に教えていただき、先輩の部を引っ張っている姿に憧れ、部員に頼りにされる存在になりたいと思いました。そして家族は私たちを助けてくれました。そのおかげで、私たちは、勉強はもちろん、人としての在り方も学ぶことができました。今の私たちがあるのは支えて下さった皆さんのおかげです。本当にありがとうございます。

 14期生の皆さん、中学校生活で私は皆さんに支えられてきました。皆さんはつらい時も楽しい時も一緒だったかけがえのない仲間です。私の周りにはいつも、ライバルであり、助け合える皆さんがいました。須磨学園中学校での皆さんとの思い出は、私を大きく成長させてくれました。一緒にいてくれて、ありがとう。

 私たちは今日、卒業します。高校生活への夢いっぱいに須磨学園中学校を卒業します。これは私たちの夢への大きな一歩です。 私たちは仲間とともに高校生活を中学生活よりも楽しく、有意義なものにしていくことを誓います。そして夢に向かって挑戦を重ね、ひとつひとつ努力していくことを誓います。

2020年3月14日 卒業生代表 清家 優希