1学期が終わり、約3週間の夏休みに入ります。夏休みの過ごし方について話します。
「よく学び、よく遊べ」という諺があります。勉強だけずっとやっていても効率が悪く、遊びも必要であると。結果的にメリハリがついて結果も良くなるということです。
まず「よく学ぶ」ということです。私たちは不完全ですから継続的に学ぶ必要があります。学ぶ者として大切な姿勢は、何度も言われていると思いますが、「基礎基本を大切にして謙虚に学ぶ」ということです。
基礎基本を疎かにしていませんか? 問題が解けても何となくしっくりこないときがありませんか?
その感覚を大切にしてください。少しだけ立ち止まって、自分は本当にこの問題の本質がわかっているかと、謙虚な気持ちで自問してください。そんなに焦らなくても大丈夫です。立ち止まって考えて、考えて、考え抜いてください。きっと基礎基本を深く理解することができるようになるでしょう。
次に「よく遊べ」です。勉強をしなくてもいいという言い訳にはしないでください。
今日は友人と「よく遊ぶ」ために、少しだけ気をつけてほしいことを話します。
先ほども言ったように人は不完全です。欠点はだれにでもあります。しかも人は他人の欠点によく気付きます。そして時に友人間の話題にもなり、そんなところから人間関係が微妙になっていく。そんな経験ありませんか? 友だちだから大丈夫、確かにそうかもしれません。しかし、大切な友だちだからこそお互いに気配りをしてください。そして「よいところ」に目を向けてください。みなさんの友人にはたくさん「よいところ」があります。意識を変えると「よいところ」にたくさん気づき、きっと「よく遊べ」るようになるでしょう。
最後に高校3年生のみなさん。勝負の夏です。高校生活最後の夏はこれまで以上にPMTMを活用して自己を律してください。厳しい学びになりますが、そんな中でも「息抜きの時間」を確保することを忘れないでください。「よく学びよく遊べ」です。「なりたい自分になる」ために、あの夏はよくやったと自分自身をほめることができるくらい、勉強に打ち込んでください。
それではこの3週間の夏休みがみなさんにとって有意義なものとなるよう祈っています。
2019年7月27日 高校校長 土屋 博文