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2018年度 高校卒業式 V2卒業生代表 答辞

 本日は、私たち卒業生のためにこのような盛大な式を挙行していただき、ありがとうございます。また、理事長先生、学園長先生、校長先生、そして在校生の皆さん、先ほどは心温まる祝辞をありがとうございました。私たち中高一貫10期生、121名は、本日須磨学園を卒業します。

 須磨学園で過ごした日々は本当にあっという間でした。しかし、この充実した学校生活はさまざまな人々の支えなしには存在しなかったでしょう。
 理事長先生。廊下ですれ違うといつも挨拶とともに励ましの言葉をいただき、頑張ろうと前向きな気持ちになれました。
 学園長先生。リーダーシップ講座における夢の実現への10段階は自分の夢について真剣に考えるきっかけとなりました。
 土屋校長先生。お忙しい中、数学の授業を教えていただき、また、個別の添削ではノートにびっしりと赤鉛筆で解説や考え方を書いてくださいました。
 学年部長の吉田先生。学業から逃げてばかりで成長しようとしなかった高2の私は廊下にて大声で怒鳴られ、泣かされたのも今ではいい思い出です。この学年ではアメリカ研修旅行でNASAに見学に行ったり、長期休暇ごとに勉強合宿に行ったり、新しい取り組みがたくさんはじまりました。偏に吉田先生のおかげです。
 担任の宮浦先生。中2と高3と担任をしていただきましたが、先生の明るさは受験期の落ち込みそうなときに救いとなりました。
 6年間指導してくださった小森先生。厳しさの中にも優しさや私たちへの愛があふれていて、何もわかっていなかった私たちを生活面で指導してくださいました。
 岡田先生。中1のときは恋人がいないことをいじられていたのに、今ではパパになりましたね。グレートティーチャー岡田を目指すとともに素敵なパパにもなってください。
 学年団の先生方。一人ひとりに対してきめ細やかな熱い指導をしてくださいました。
 その他の非常勤の先生方や学年外の先生方にも支えられて私たちはこの6年間を過ごしました。先生方、本当にありがとうございました。

 そして、私たちのことを一番支えてくれた家族へ。
お母さん、私は生意気なことを言っていたのに、毎日変わらずお弁当を作ってくれてありがとう。応援団に入っていた時はお母さんまで早く起こさせて迷惑をかけました。お父さん、顔を合わせれば進路のことで喧嘩ばかりしていましたが、自分のことを心から心配してくれるからこそ言ってくれたのだとわかっています。18年間迷惑ばかりかけてきたけれども、これからは少しずつ親孝行できるようになりますので、どうか健康でいてください。

 大好きな10期生のみんなへ。
私たちの関係を一言で例えるとしたら「家族」でしょうか。お互いのいいところも悪いところも全て知り合った上で行事を通して深い絆を作り上げてきましたね。文化祭、ジェットコースターやVRを利用したブランコなど未開拓の分野にも果敢に挑みました。体育祭。完全優勝という目標をかかげ、何度も作戦を練った騎馬戦での勝利の瞬間、応援席で隣にいる友人と手をとりあって喜んだあの熱狂は今でも胸を熱くします。特に受験生として過ごす中でみんなの存在は大きかったです。志望校を変えて楽になりたいと思うことは何度もありました。だけど、最後まで変えなかったのは、隣に上を目指して頑張る仲間がいたからです。ありがとう。みんなと過ごしたこの6年間は私の宝物です。

 私たち10期生は節目の年です。11期生の皆さん、これまで私たちが引き継いできた伝統をそのまま後輩に引き継ぐのではなく、自らで判断し、新しく伝統をつくりあげるような気持ちで学校生活を送ってほしいなと思います。

  6年前の春、私たちは雨の中、満開の桜を見上げながらこの坂をのぼり、期待と不安で胸をいっぱいにしてこの場にいました。そして月日は流れ、この春、成長した私たちは、晴れてこの学び舎から旅立ち、それぞれの「なりたい自分」に向かって人生の大きな一歩を踏み出します。その中で不安や孤独を感じて道に迷うことがあるでしょう。大きな壁にぶち当たることもあるでしょう。だけど私たちにはこの須磨学園で得た困難に立ち向かっていく力があります。遠く離れていても変わることのない絆があります。そんな私たちに越えられない壁はありません。どんな厳しい現実の中でも、目標に向かって努力することを、私たちはこの場で強く決意します。

 最後になりましたが、今後の須磨学園のますますのご発展を祈り、答辞の言葉とさせていただきます。

2019年3月2日 V2卒業生代表 小田 菜奈美