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2018年度 高校卒業式 K3卒業生代表 答辞

 満開を迎えた梅が咲き誇る中、響き渡る鶯の声に春の訪れを感じるようになりました。今日のこの佳き日、多くのご来賓、保護者の皆様、そして教職員の皆様のご臨席のもと、僕たちK3学年299名のためにこのような盛大な式を挙行していただき、心からお礼申し上げます。

 須磨学園での三年間、僕を支えてくれたのは学園長先生、理事長先生をはじめとする先生方、そしていつも僕の隣にいてくれた学年のみんなの存在です。

 学園長先生。学園長先生のリーダーシップ講座では、ご自身の掲げる大きな目標を話してくださることで、リーダーとはいかにあるべきかを学ばせていただきました。僕には非常に印象に残っていることがあります。それは、学園長先生が僕のネットアスクの診断表を見て、「君は将来社長になる。絶対になる。」とおっしゃってくださったことです。いつか、もし本当に僕が社長になったら、必ず学園長先生にご報告に来させていただきます。
 理事長先生。僕は理事長先生に厳しいお叱りを受けたことがあります。理事長先生は僕の未熟な部分を指摘し、一喝してくださいました。でもその次の日、「大丈夫。まだ失敗じゃないよ。」と優しいまなざしでおっしゃってくださったことは忘れられません。僕は背筋の伸びた気持ちで普段の生活に戻ることができました。あのときのお言葉があったからこそ、僕は今この場に立つことができています。ありがとうございました。
 名倉先生。先生は三年間担任として僕たち一人ひとりの個性を尊重しながら、ものすごいパワーで指導してくださいました。先生の最初の言葉はこうでした。
 ――「ここまでするか」と言わしめよ――
 勉強でも部活でもなんでもいいから自分が一生懸命になれることに本気で打ち込んで、周りの人に「ここまでするか」と言わせてみろ。
入学したばかりで不安でいっぱいだった僕はそんな先生の言葉を信じて勉強に打ち込むようになりました。いつも僕たち一人ひとりの可能性を疑わず、誰よりもキラキラとした目で、「ここまでしてくださるのか」と驚くほどとことん付き合ってくださる先生の姿をみて、先生の期待に応えたい、先生に「ここまでするか」と言わせたい、とさらに勉強に打ち込むようになりました。もう先生に質問に行ったり、先生が配る大量のプリントと格闘したりすることもないと思うと寂しい気持ちになります。また、教室の外では良き兄として僕の夢に耳を傾け、僕がうまくいかないことがあった時には近くにいて支えてくださいました。普段は照れくさくて、直接口に出して伝えることはなかったけれど、先生には心から感謝し、また尊敬しています。名倉先生のおかげで、僕たちはここまで成長することができました。ありがとうございました。
 K3学年のみんな。みんなとは三年間家族よりも長い時間を共に過ごしました。休み時間の和気あいあいとした教室、全員で作り上げた文化祭や体育祭の後、疲れ果てて座り込みながらもみんなの充実感にあふれていた教室、そして互いに無言で励まし合って机に向かった緊張感のある教室……。つらいときにはみんなのいる教室が僕の心の支えとなってくれました。僕の高校生活はそんな、みんなと一緒に過ごした教室に詰まっています。みんな本当にありがとう。これからは、それぞれ違う道に進むことになるけれど、みんなとの絆は僕の誇りです。
 お父さん、お母さん。自宅から遠いこの須磨学園に通うことになった時、何も言わずに送り出してくれてありがとうございました。僕は須磨学園で高校生活を送れて本当に良かったです。直接話す機会は少なくなっているけれど、いつも僕の気持ちを尊重し、優しく見守ってくれることに心から感謝しています。まだまだ心配をかけることがあるかもしれないけれど、これからもよろしくお願いします。
 在校生の皆さん。先ほどは心温まる祝辞をありがとうございました。これからは皆さんが須磨学園の主役となります。そのサポートをしてくださる先生方は本当にすごい人ばかりです。そんな先生方に「ここまでするか」と言わせるほど、積極的に先生方にぶつかっていってください。

 最後になりましたが、今後の須磨学園のますますのご発展を祈り、答辞の言葉とさせていただきます。

2019年3月2日 K3卒業生代表 白濱 蕉馬