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2017年度 高校卒業式 在校生代表 祝辞

  頬を伝わる風が和らぎ、日ごとに春めいてまいりました。卒業生の皆様の笑顔が会場いっぱいに輝いています。三年生の先輩方、ご卒業おめでとうございます。在校生一同、心よりお祝い申し上げます。

  私たちにとって先輩方は、とても大人びて見えて、先生方に熱心に質問している時や勉強や部活のことで相談にのってくださる時、先輩方の背中を大きく感じました。部活で活躍している姿も、本当にかっこよかったです。そして、先輩方が引退して初めて、部活をひっぱっていくのがこんなに大変なんだと気がつきました。今、この場を借りて改めてお礼を言わせてください。ありがとうございました。
  学校行事でも先輩方の企画力と実行力はすばらしく、文化祭では、クラス展示でも、クラブ発表でも「見に来てくださる方を楽しませるためには、これだけの準備をするものなんだ」と教えられました。体育祭では、迫力あるプレーと応援団の団結力に感動しました。今年は私たちが、先輩方に負けないパフォーマンスをする番です。ぜひ、私たちの成長した姿を見に来てください。

  入試が近づいて「あと何日」という掲示を見るたびに、勝負の時が迫ってくるプレッシャーを抱えながらも戦い続ける先輩方の姿に勇気をもらいました。
  いよいよ私たちが最終学年となり、受験生だと思うと不安な気持ちもありますが、今、先輩方の晴れやかな笑顔に「大丈夫、きっとできるよ」と励まされているような気がします。先輩方が卒業してしまうのは本当に寂しいですが、これからは私たちが、大きな背中を見せられるように頑張ります。

  今日、ここから新しい世界に巣立っていかれる先輩方。改めて聞かせてください。先輩方にとって、須磨学園はどんなところでしたか。
  通学路の途中にある「ブタのシッポ」のおいしそうなメニュー。パン屋さんのいいにおい。正門までの149段の長い階段。心臓破りの坂。
  毎朝階段を掃除してくださっている岸本さんの「おはようございます」を聞くことも、もうなくなりますね。ネクタイやリボンを忘れて、職員室まで走ったことはあるでしょうか。食堂で一番好きだったメニューは何ですか。「鶏丼、食べたいな」「オムライス食べたいな」と思い出す日がくるかもしれません。総合グランドから見下ろす神戸の街。50メートルプールのきらきらとした水しぶき。9時学を終えて見上げる満月。須磨学園での学校生活も、今日で最後となるのですね。

  4月になって、正門の桜が咲くときに先輩方は、どこで桜を見上げていらっしゃいますか。新しい場所でも須磨学園で培った力を糧に、何事にも臆することなく挑戦し、夢に向かって大きくはばたいてください。
  卒業生の皆様のご活躍とご健康を、在校生一同、心よりお祈り申し上げ、お祝いの言葉とさせていただきます。

2018年3月3日 在校生代表 溝口 千遥

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