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2017年度 高校卒業式 V2卒業生代表 答辞

  梅のつぼみもほころび始め、春の息吹が感じられるようになりました。本日は、私たちのためにこのように盛大な卒業式を挙行していただき、ありがとうございます。また、ご多忙の中、ご出席いただきました、ご来賓、保護者の皆様には、心からお礼申し上げます。
  先ほど理事長先生、学園長先生、在校生の皆さんからいただいた温かいメッセージを胸に、今日、中高一貫9期生119名は須磨学園高校を卒業します。

  満開の桜の下、新しい制服を着て、息を切らしながら階段を上った日から、はや6年、毎日が充実していて、あっという間にこの日を迎えてしまいました。6年間の中学校生活、高校生活を振り返ると、その思い出の一つ一つに、互いに支え、支えられた自分を見つけることができました。先日のオリンピックでは、パシュートの日本チームが、先頭として仲間を引っ張っていく役割を交代でつとめながら、息をぴったり合わせた滑りを見せていました。最後までチーム一丸となって駆け抜け、金メダルを獲得した、その素晴らしいチームワークに自然と感動が湧き上がりました。それと同時に、私たちもまた、一人一人が仲間に支えられながら、互いに高めあう、最強の“チーム”を6年かけて築き上げてきた気がしました。
  たとえば、合唱コンクール。毎年のように衝突を繰り返し、クラスが一つになることの難しさを感じました。それでも、最後はクラスで一つの作品を作りあげる喜びを共有し、かけがえのない感動を味わうことができました。決勝が終わった後、先生のメッセージに涙し、その後みんなで泣きながら合唱したことは、今でも目を閉じれば鮮やかに思い出されます。
  文化祭でも、最後の年には各クラスが対抗心を燃やし、前日遅くまで、そして当日も朝早くから準備に走り回りました。途中でハプニングが起こったり、お客さんがなかなか集まらなかったり、たくさん苦労もしました。それらを乗り越え、最終日に売上を数えた時にはみんなで喜び合ったよね。
  このような仲間との素晴らしい経験をできたことも多くの人の支えがあったからです。この場を借りてお礼の言葉を贈りたいと思います。

 

  9期生のみんなへ。どの学年にも絶対負けないぐらいにぎやかで、個性豊かで、笑顔あふれるこの学年はまさに“最高”の学年でした。
  体育祭の応援では、ダントツの声援と盛り上がりでした。研修旅行のレクリエーションでは、先生方も一緒になってダンスをしたりして、歓声と手拍子の絶えないとても楽しい時間でした。この仲間とともに6年間過ごせたことを本当に幸せに思います。今日がみんなとの別れの日であることにまだ実感がわきません。たくさんの楽しい思い出をありがとう。

 

  テニス部のみんなへ。いつも愉快なみんなと一緒にいると自然と笑顔になりました。練習がきつかったり、騒ぎすぎて怒られたりしたこともあったけど、雨の中ずぶ濡れで練習したり、部室の中で長い間おしゃべりしたことも含め、本当に楽しい時間を過ごすことができました。大声で声援を送り、強い団結力によってつかみとった二部優勝は最高の思い出です。ありがとう。

 

  先生方へ、どんなに忙しくても、常に私たちのために最善を尽くしてくださる、生徒思いで熱心な先生方のお陰で自分の学力を大きく伸ばすことができました。

 

  北嶋先生へ。J1学年の時、先生がペットボトルをもって教室の中を走り回りながら授業をなさっていたことがとても印象的で、先生の熱意が感じられました。会うたびに笑顔で接してくださり、英語以外の教科の相談などにも乗って下さったりして、いつも私を安心させてくれる存在でした。
  岡本先生へ。先生は出会った時から最後の集会までエンターテイナーで、私たちを楽しませてくれました。忙しくてふらふらになっても、私の要望に応じて自習用プリントを作って下さったり、添削指導して下さったことがとてもうれしかったです。
  下地先生へ。模試が終わるたびに声をかけて下さり、よかった時には笑顔で褒めて下さったことがとてもうれしかったです。悪かった時に「人はみな波がある。絶対大丈夫だから、このまま頑張れ。何か手伝えることがあったら何でも言って。」と励ましてくださったことは今でも心に残っています。
  学年団の梅田先生、山下先生、髙木先生、早川先生、平松先生。授業を担当して下さった先生方。最後まで私たちを支えて下さり、ありがとうございました。

  在校生の皆さんへ。私たちが卒業したら、今度は皆さんが須磨学園の伝統を引き継いでいく番です。須磨学園の素晴らしい環境を誇りに、毎日を大切に過ごしてください。一年は本当にあっという間に過ぎてしまいます。ぜひ周りの友達とたくさんの思い出を作ってください。

 

  そして、家族へ。弟には、家で勉強するときによく気を遣わせてしまいましたね。それでも最後まで私に協力し、私の受験の時に、留学中にも関わらず贈ってくれたたくさんの応援メッセージに心が温められました。お父さんはすぐに寝てしまう私のことを心配して、よく部屋に見に来てくれました。なんでも相談に乗ってくれ、お父さんのおかげで私はいつも元気でいることができました。お母さんはちょっとそそっかしい私のことをいつも心配して見守ってくれました。私のために過去問を貼ったノートを作ってくれたり、たくさんサポートしてくれたことに感謝の気持ちでいっぱいです。ここまで家族が支えてくれたからこそ、今の自分があります。本当にありがとう。これからは家族に恩返しができるように、惜しまず努力を続けていきたいと思います。

 

  私たちは今日、それぞれの「なりたい自分」に向かって人生の大きな一歩を踏み出そうとしています。これから向かう道は人それぞれ異なります。しかし、須磨学園での友は一生の友であり、須磨学園での思い出はかけがえのない宝物です。
  これから先、それぞれが歩む道の途中でどんなに苦しいことに直面しようとも、6年間で乗り越えてきた数々の壁、それを乗り越えることによって得た達成感を思い出せば、乗り越えられない壁などありません。未来の自分たちに対する大きな期待と自信を胸に、日々努力を怠らず前進し続けようと思います。

 

  最後になりましたが、今日まで私たちを支えてくださった皆様に改めてお礼申し上げるとともに須磨学園のますますのご発展をお祈りし、答辞の言葉とさせていただきます。

2018年3月3日 V2卒業生代表 杉山 優衣