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2017年度 高校卒業式 K3卒業生代表 答辞

  厳しかった冬の寒さも和らぎ、春の気配を感じられる季節となりました。本日はK3学年265名のためにこのような素晴らしい式を挙行していただき、ありがとうございます。また御多忙の中御出席くださいました御来賓の皆様、理事長先生、学園長先生、先生方、保護者の皆様、在校生の皆さん、卒業生一同心から御礼申し上げます。

  思い返せば、入学してから仲間とともに歩んできた3年間は本当にあっという間でした。クラスの仲間と過ごした何気ない日々も今となってはかけがえのない時間に思えます。過ぎ去った須磨学園での日々が短く感じられるのは、毎日の学校生活がそれだけ充実していた証だと思います。つらく感じた長い階段と坂道ももう毎日上ることがなくなるかと思うと、不思議と懐かしく、そして少し寂しく感じられます。
 PMやTMといった須磨学園ならではの取り組みも最初は戸惑いましたが、限られた時間を有効に使うことができるようになり、僕たちの成長の一助となりました。
 また、僕の中では、1年生の時にイギリス留学に参加したことも印象に残っています。初めての海外となったこの留学では、見るもの聞くものすべてが新しく感じられ、異なる文化を肌で体感することができました。また自分の思いが相手に正しく伝わるよう試行錯誤し、うまく伝えられた時には英語での会話に楽しさを覚えました。この経験は、海外を知り多様な価値観を受け入れることができるようになるとともに、それまで当たり前に思っていた日本ならではの良さを再認識するきっかけとなりました。このような貴重な経験ができたのも須磨学園だったからこそだと思います。

  また、この3年の間には高校生ならではの多くの経験をしてきました。体育祭では競技だけでなく応援合戦や応援パネルの制作など、当日に向けてクラスや団で一体となって取り組みました。文化祭ではクラスで出し物を決め、より良いものにしていくために意見を出しあい、時には衝突しながらも協力してひとつのものを作り上げました。目標に向かって積み重ねてきたことが実を結び、そこから得られた達成感は、その後の勉強や部活にも生かすことができました。

  理事長先生。いつも僕たちを温かく見守り、廊下ですれ違った時にはやさしく励ましの声をかけてくださいました。
  学園長先生。先生の経験と知識に満ちたお言葉から僕たちが得たものは、きっとこれからの将来を支えてくれる助けとなると思います。

  僕たちをそばで支えてくださった先生方。毎日の授業だけでなく個別指導や進路相談にも丁寧に対応してくださいました。先生方の各教科に対する思いは、僕たちの好奇心を掻き立て、学ぶことの喜びを教えてくれました。また一人ひとりの自主性を尊重して見守っていただき、悩んだ時には的確なアドバイスで導いていただきました。時には厳しく指導していただき、学習面だけでなく精神面でも大きく成長することができました。未熟だった僕たちがここまで成長できたのも先生方の細やかなご指導のおかげです。
 また、事務局の方、清掃員の方、警備の方、その他多くの方々のサポートをいただいたおかげで、僕たちは安心して快適に学校生活を送ることができました。ありがとうございました。

  身近なところで3年間支えてくれた一番の理解者である両親。やりたいことをやりなさいと僕の意思を尊重し受け止めてくれたお父さん。つらい時もそっと背中を押してくれ、毎日笑顔で見送ってくれたお母さん。感謝の気持ちを素直に伝えるのは難しかったけれど、言葉にできないほど感謝しています。本当にありがとう。これからは少しでも家族に恩返しできる人になっていきたいと思います。

  卒業生のみんな。長いようで短かったこの3年間、楽しいことだけではありませんでしたが、どんな時も支えあい、高め合える17回生のこの仲間とともに3年間の学園生活を送ることができて本当に幸せでした。毎日のたわいもない話も、試験勉強に追われた日々も、今となっては懐かしい思い出の一つです。時には壁にぶつかることもありましたが、そんな日があったからこそ今の僕たちがいます。これから歩む道はそれぞれですが、支えてもらった方々への感謝と須磨学園での生活で学んだことを胸にそれぞれの道を進んでいきましょう。

  そして在校生の皆さん、先ほどは心のこもった祝辞をありがとうございました。僕たちは今日で卒業しますが、春からは皆さんが須磨学園の伝統を引き継ぎ、それぞれの目標へ向かって努力を重ねていってください。つらい時にも同じ目標へ向かう仲間と、それをサポートしてくださる多くの先生方がいることを忘れず、高校生としての残された時間を悔いのないものにしてください。

  これまで積み上げてきた努力を胸に、僕たちはこれからも『なりたい自分』に向かって一歩ずつ進んで行きます。
  最後になりましたが、学校生活を支えてくださったすべての方々に改めて御礼申し上げるとともに、須磨学園の更なる発展を願って答辞の言葉とさせていただきます。

2018年3月3日 K3卒業生代表 井上 智喜