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2017年度 中学卒業式 学園長 式辞

 卒業おめでとう。中学校の卒業式は大好きです。なぜかというと、お話は非常にカジュアルだからです。高校の卒業式は、原稿を書いて、のりでくっつけて長いものにして、それを読むだけです。中学校の卒業式は原稿が無いので、自由にお話しています。

 今日、皆さんに言いたいことは、今日が子供の最後の日であってほしい、ということです。子供と大人の違いは何か。子供は受身の存在だということです。親に勉強しなさい、嫌いなものも残さず食べなさい、お風呂に入りなさい、色んなことを言われている。「色々言うのは今日で最後にしてくれ」と帰ったら言ってみてはどうですか。「私の人生は私の好きにするから、色々いうのはやめてくれ」と一度言ってみてはどうですか。「分かった」という保護者の方もいらっしゃるでしょう。今日の夕方ぐらいから大人になり始めて、明日の朝には完全に大人になってほしい。自分の心の持ち方が、自分の決心がそれを決めます。では、大人の定義とは何か。自分で考えて、自分で決心をして、自分で行動するということです。自分はこうすると決めたら、絶対こうするということです。そういう高校生になってほしい。決めるということを先に延ばしてはいけない。決めるという時間がきたら、迷うかもしれないけれど、決めてそれを実行する。PMTMの前に決心するという非常に大きなプロセスが存在しているということを意識してほしい。決心を重ねていく大人になってほしいと願っています。

 中学1年からの3年間、長かったですか、短かったですか。皆さんは、それと同じ時間、これからも須磨学園で過ごします。その時間は、中学校と比べて長いでしょうか、短いでしょうか。大人になれた人にとっては、これからの3年間はあっという間だと思います。大人になれないで、子供を続けている人にとっては、これからの3年間は長いと思います。少し残念な気もしますが、皆さんにとって、あっという間の高校3年間であってほしいなと思っています。

2018年3月17日 学園長 西 和彦