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2016年度 高校卒業式 在校生代表 祝辞

 霞たなびく須磨の海に、確かな春の訪れを感じる今日の良き日、卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。在校生一同、心よりお祝い申し上げます。

 先輩方は今、何を思い返されているのでしょうか。毎日登り続けたあの坂道と長い階段。帰り道に大きく広がる夜景。教室移動のため、短い休み時間にバタバタと移動したこと。そんな日々も明日からは思い出となっていくのでしょう。暑い夏・寒い冬も、廊下や図書室、食堂の片隅でも勉強していた姿を、今日からは見られなくなるのだと思うと、本当に寂しくなります。

 部活動や生徒会活動では、立場が近く、私たちの事情を分かってくださる先輩方にいつも助けられ、生徒会やテストで疲れた時にも、廊下で声を掛けて下さる明るい笑顔に元気をもらいました。
 文化祭の準備や模擬店でも、K学年とV学年の垣根を越えた一体感が伝わってきました。急なハプニングに対しても、仲間を応援しフォローしあって、逆境までも楽しみに変えてしまう姿には感動しました。最も心に残っているのは、体育祭の応援合戦です。受験勉強の合間を利用しての練習であったにもかかわらず、眼を見張るような団結力を見せて頂きました。休みの日の練習にも沢山の人が集まり、掛け声がどんどん揃っていき、どの学年より声が大きくなっていくのを見て、「1つの行事を学年全員の力で成功させる」という意気込みに圧倒されました。一部の人に任せきりにせずに毎日誰かが交代で働き、全員が自分の役目を果たすこと、忙しい学校生活を乗り切るための時間管理の大切さを、その背中から学ばせて頂きました。本番当日は、大人数の統率された動きの華やかさと、「何としても優勝する」という気迫に、グラウンドの空気は一瞬で飲み込まれ、最高学年の風格の違いを見せつけられました。

 「to be myself,…なりたい自分になる。そして…」須磨学園のこのスローガンのもと、日々のPMTMを通じて自分を見つめ、迷いながらも自分の進路を選んだ先輩方。またそれを実現するため、一歩ずつ努力を重ねてこられ、今日この日を迎えられたことと思います。次のステップへと向かわれるその姿に、まだ道半ばの私たちは、尊敬と憧れの気持ちでいっぱいです。

 そんな先輩方も、今日須磨学園をご卒業されます。皆さんがいてくださった間は、頼れる人がいるという安心感がありました。自分たちが頼られる立場となるこれからは、これまで先輩方が見せて下さった姿を思い浮かべながら、後輩たちに同じ姿を見せられるようになりたいと思います。
 この須磨学園で一緒に過ごすことができた日々はかけがえの無いものです。この学園で交わることはもうできませんが、近い将来、「なりたい自分」を実現して社会で活躍されている先輩方と、再び交わりあうことができたら。そんな日がくることを楽しみにして、私たちもそれぞれの道を進むため、精一杯励んでいきます。

 いつまでも私たちの尊敬する先輩方でいてください。今まで本当にありがとうございました。卒業生の皆様のこれからのご活躍とご健康をお祈りし、お祝いの言葉とさせて頂きます。

2017年3月4日 在校生代表 大谷 有乃