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2020年度 2学期終業式 高校校長 訓話

おはようございます。2学期の終業式にあたり話をします。
今年度は世界的なコロナウイルスの蔓延による感染症拡大の影響で、これまで我々誰もが経験したこともないような大変な門出となり、2学期に入ってもその状況はとどまることはなく、感染症拡大の第2波・第3波の影響で、社会的な混乱がいまだに続く状況となっています。

そのような大変な情勢が続く中ではありましたが、皆さんは充実した2学期を過ごすことができたでしょうか?
1学期の終業式でお話しした、前向きな気持ちを持つ者にこそ前を向く機会が与えられる…という大切な「原点」を、少しでも意識の片隅において行動することができたでしょうか?
一人ひとり様々な手ごたえの裏で、ともすれば、「もっとこうすればよかった…」、「コロナの影響でこういうことができなかった…」など、悔やまれる面や後悔の念といったネガティブな側面が浮上してきてしまう場合もあるかもしれません。

しかし以前お話ししたように、自身の臨む成果を得るためには、大前提として、自身が前向きでなければなりません。
2学期は終業式を迎えましたが、2020年の2学期を人生のターニングポイントにするチャンスはまだまだあります。今日のような終業式という節目はいいきっかけだと思います。
これまでの生活を振り返り、「これができなかった、あれができなかった」、「いろいろ制限されて思うとおりにいかなかった」といったネガティブな振り返りではなく、「このような厳しい状況下においてもこんなことができた、あんなこともできた」という前向きな振り返りをしてほしいと思います。

皆さんは様々に制限された中でも、素晴らしい体育祭を実現しました。国内の研修旅行も行きました。エンパワーメントプログラムも実施できました。学年の先生方の工夫と尽力で、平素は予定していなかったような特別企画が生まれた学年もありました。全国駅伝男女W入賞を果たした陸上競技部、そして名誉あるマロニエ賞受賞の部員が属する吹奏楽部やESS部をはじめ、たくさんの部活動における素晴らしい成果を耳にしています。
そもそも今年度はじめから「学びを止めない」を体現し、この2学期を無事乗り切ってきた皆さん全員の今の姿こそが、何より素晴らしい成果であると思います。
ぜひしっかりと大切な「未来」を見据えて、一人ひとりが自身にとって前向きになれる振り返りをしてください。そしていかなる厳しい状況下であっても、自分にも、周囲にも、前向きな思いを「声」として届けることができるような人であり続けてください。

皆さんが、前向きな声に裏打ちされた前向きな姿勢でいることができれば、このコロナ禍の状況下においても、これからも須磨学園は力強く歩み続けられると思います。「学びを止めない」、そして「コロナに負けない」、引き続きこの二つの悲願を目指して全員で前向きな精神を育んでいきましょう。

2020年12月26日 高校校長 堀井 雅幸