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2020年度 中学入学式 J1学年部長 挨拶

 学年団を代表して、ご挨拶申し上げます。新入生の皆さん、改めまして、須磨学園へのご入学おめでとうございます。学年団一同、心より歓迎いたします。そして、保護者の皆さま、ご子息・ご息女のご入学、誠におめでとうございます。心よりお歓び申し上げます。  新入生の皆さん、皆さんは厳しい競争に勝ち抜いて今日、ここに集いました。凛々しい顔つきをした君たちが期待に胸を弾ませて、満開の桜の下、校門をくぐって、ここまで来てくれる日を私たちはどれだけ心待ちにしていたか分かりません。

 残念ながらこのような形で入学式を迎えることになってしまいましたが、緊急事態の今だからこそ皆さんに伝えておきたいことがあります。  それは、どんな状況におかれても人間は、自分があきらめない限り、夢や希望を持ち続けることができるし、それは人間だけに与えられた能力だということです。南アフリカをアパルトヘイトから解放し、1993年のノーベル平和賞受賞者となった、南アフリカのネルソン・マンデラ大統領は、弾圧によって、27年間もの長い間、刑務所での生活を強いられました。その27年間、自分の運命は自分自身で切り開くものだという強い信念を持ち、勉学に励み続け、いつか南アフリカの黒人が解放される日が来るという夢を捨てなかったマンデラ氏は、ついに、南アフリカの黒人解放に成功したのです。
 君たちは今、登校することも、外出することもできず、不自由な生活をしているのだろうと思います。しかし、思いのままにならない現実が、かえって強い意志や想像力を生み出すことはマンデラ氏の例に限らず、枚挙にいとまがありません。マンデラ氏以前の黒人解放運動家マーティン・ルーサー・キングJR、あのキング牧師が語った「I have a dream」の「夢(ドリーム)」もそのような強靭な意志に裏打ちされた「夢」だったのではないでしょうか。  私たちが今、皆さんに期待するのは、勉強をしたい、学んで、より自分を向上させたいという強い意志を持ってもらうこと、そして、いつか学校が始まったときの充実した学校生活を思い描く想像力を忘れないでいてくれることです。

 これから、私たちは、インターネットによるコミュニケーションとWeb授業という新しい取り組みに全力を挙げていくことになります。私自身、不安はありますが、この取り組みを成功させて、須磨学園の歴史に新しい一歩を刻もうという意志、使命感を、ここにいる学年団一同、強く持っています。  皆さんにこの思いが届き、この思いを共有することができれば、きっとうまくいく、そう思っています。
 保護者の皆さま、中高6年間という、人生で最も多感な、多くの新しいものに出会い、自我を確立していく大切な時期に、ご子息・ご息女を私たちに託してくださり大変感謝しております。  学校教育は、生徒、保護者、学校の三者が相互に理解し合い、三位一体となって連携していくことなしには成り立たないものだと思います。その第一歩となる大切な時期に、直接お会いしてお話しする機会を持てないことを大変残念に思っています。しかし、こんな時期だからこそ、残された手段を十分に活用して連携を密にする努力を我々は欠かさないようにしたいと思っています。どんな些細なことでも構いませんので、何か不安なことや心配なことなどございましたらFCメールやお電話にて、クラス担任や私にご連絡頂きたく思います。

教職員一同、これからの6年間が充実した素晴らしいものとなりますよう、全力で取り組んで参ります。ご理解、ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。  以上、簡単ではございますが、私からのご挨拶とさせて頂きます。

2020年4月8日 J1学年部長 尾崎 雅博