この度は本校の文化教育部にご援助を頂くことになりまして、大変ありがたく思っております。須磨学園は私立の学校として、今まで国から補助金という形で大きなお金をもらってまいりました。大変恥ずかしい話ですが、それを当たり前の話だととらえておりました。しかし、本日、このような形でご援助いただけるというお話をうかがい、何も対価なくお金を頂くことがどんなに大変かというのを考えました。

　また、子ども達には、無償の行為が大切である、つまり、ボランティアにしっかり取り組むようにと教育してまいりました。一人ひとりの生徒がそれぞれの持つ特質、特技を上手く活かして、それを無償で人のため、世の中のために活かすというのがボランティアの精神であると教えてまいりました。ですが、ボランティアとはまた違ったフィランソロピー、与えるということ、このことが我々の目の前に、これから真剣に取り組まなければならないテーマであるという認識をもちました。今日はご援助頂く日ではありますけれども、我々にとって、フィランソロピーを頂く立場で考えるきっかけになった重要な日であると認識しています。

　本日はまことにありがとうございました。

2016年5月7日　学園長　西　和彦