SUMA GAKUEN
学校法人
須磨学園

学園カレンダー

創立103周年記念 芸術鑑賞会

2025年12月1日 [ K3 / K2 / K1 / V2 / V1 / S2 / S1 / J2 / J1 ] 学校行事

12月1日(月) 本日、創立103周年記念コンサートが、神戸国際会館こくさいホールにて開催されました。
本校では、毎年創立記念日に合わせてフルオーケストラを聴く芸術鑑賞会を行っています。
今年は、「リズムと踊りの世界~音楽で巡る舞曲の旅~」をテーマに、世界各地で生まれた舞曲の魅力を通して、音楽で巡る旅に出ます。

指揮:粟辻 聡さん    演奏:兵庫芸術文化センター管弦楽団
ソプラノ:熊谷 綾乃さん  メゾソプラノ:馬場 菜穂子さん
テノール:諏訪部 匡司さん 
舞踊:若林 絵美さん  舞踊:上木 翔太さん
司会:吉岡 江利子さん

【プログラム】

開場後、生徒たちが続々と客席に集まってきました。プロの演奏を聴く貴重な機会に、 期待に胸を膨らませながら開演を待ちます。

開演に先だち、高校校長の司会で学園に関わってこられた物故者に対する黙とうが行われました。

ここからは司会が交代し、毎年お世話になっている吉岡江利子さんによる進行です。

コンサートで演奏される曲はすべて粟辻聡さんによる指揮です。

2025年は、「ワルツ王」シュトラウスⅡ世の生誕200年にあたる節目の年。1曲目は、ドナウ川の表情や情景を表現した「美しきドナウ」からスタート。2曲目「芸術家の生涯」ではダンサーが舞を披露しました。当時の舞踏会の様子を体感するような曲でした。

ブラームスの作品の中でも異色と言える「踊るような勢い」が印象的な「ハンガリー舞曲第5番」。民族の音楽をもとにして作られた力強いテンポのよさに自然と引き込まれました。 

3連符と2拍子が交差する独特のリズムが特徴の歌劇「カルメン」より「ハバネラ」。今回はメゾソプラノの独唱で演奏され、ラテン系舞踏リズムが持つ魅力を存分に堪能しました。

20世紀アルゼンチンを代表する作曲家ピアソラの代表作として広く知られる「リベルタンゴ」。今回は打楽器を使用せず、弦楽器のみでの演奏により、タンゴに宿る哀愁や官能、ピアソラの緊張感がより濃密に伝わってきました。

今年は本プログラムにあわせて、華道部が生けた花も展示されました。クリスマスをテーマに一本一本丁寧に生けた花が音楽とともに会場を彩りました。  

ウエスト・サイド・ストーリーの第1章に登場する舞曲である「マンボ」。マンボ特有の切れ味の鋭いリズムパターンが表現されており、楽曲がもつエネルギーを感じました。

チャイコフスキーの代表作「くるみ割り人形」から「花のワルツ」では、舞台の風景や踊りの情景を想像しながら、幻想的な「花の世界」を堪能しました。

メリー・ウィドウ・ワルツではソプラノとテノールによる二重奏が披露されました。まるで舞踏しているかのような「音楽による会話」を素晴らしい歌声で鑑賞しました。

「ラデツキー行進曲」は、観客が手拍子で参加することで有名な一曲。ウィーン・フィルのニューイヤーコンサートさながら、会場も手拍子で加わり一体となって盛り上がりました。

今回のテーマに沿った曲の演奏を終え、最後はもちろん学園歌で閉めくくりです。ソプラノ、メゾソプラノ、テノールのプロの歌手による歌声を聞きました。

アンコールでは、生徒全員で学園歌を歌唱しました。気持ちを一つにして歌い、聴くだけでなく自分たちも参加して鑑賞会を作り上げました。

学園歌では須磨学園管弦楽部の生徒もプロと共演。昨年に続き、憧れのプロと同じ舞台に立つ素晴らしい機会となりました。

最後に、代表生徒が感謝の気持ちを込めた花束を贈りました。大きな拍手の中コンサートは終演しました。曲の中にはリズムに合わせて手拍子を入れたり、「マンボ」と叫んだり、聴くだけでなく参加もできたコンサートとなりました。

今回はV1(高2)生の保護者もテノール歌手として出演していました。サプライズで生徒本人から保護者に向けてメッセージを送りました!「最初に歌うことが決まったときは、楽しみな気持ちと心配な気持ちの両方がありました。今日、ここで歌う父の姿を見て、普段と違う堂々とした父の姿を見られてうれしかったです。」