活動レポート

美術館鑑賞会 1 BBプラザ美術館、兵庫県立美術館

2014年4月27日(日)

BBプラザ美術館

BBプラザ美術館にて、「堀尾貞治 あたりまえのこと「今」」展を鑑賞しました。
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堀尾貞治さんは1939年に神戸市兵庫区に生まれ、海外で評価の高い、具体美術の作家です。
木片やパレットなど、身の周りのあらゆるものに、毎日1色ずつ塗り重ねていく〈色塗り〉の作品約三千点が展示室いっぱいに飾られていました。
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一つずつ見ていくと、こんな物に塗られている!と楽しい発見があります。
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 学芸員の方が堀尾さんに私たちがこの日行くことを知らせると、喜んでくださったそうで、美術館に来られ、私たちを迎えてくださり、びっくりしました。
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作品についてお話したり、その場で〈色塗り〉されるパフォーマンスや、みんなで手芸のゴムを思いっきり引っ張って、真ん中を切って「パチーン」とゴムが戻るパフォーマンスを私たちだけのためにしてくださいました。
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エネルギッシュに活動される姿に、みんな圧倒された感じかな。貴重な出会いでした。堀尾さん、学芸員さん、ありがとうございました。
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堀尾さんに圧倒された感じで、そのまま兵庫県立美術館に向かいます。途中に、この3月に設置された椿昇さんの、豆を連想させる大きなオブジェ「PEASE CRACKER」に座って一休み。何でできているのかな~と素材に触れてみます。

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向うに兵庫県立美術館が見えます。シンボルの「美カエル」も見えています。
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兵庫県立美術館

そして兵庫県立美術館の「夢見るフランス絵画」展を鑑賞しました。
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モネ、セザンヌ、ルノワールといった印象派の画家や、モディリアーニ、キスリング、藤田嗣治などエコール・ド・パリの画家などのきれいで親しみやすい作品を鑑賞しました。
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美術館所蔵作品を展示する「ノアの箱舟」展も鑑賞しました。絵画、オブジェ、写真、版画など多彩な作品が展示されていました。森村泰昌の映像と音声のシュールな作品にハマってしましました。
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この日美術館ではイベントを館内あちこちで行っていて、館内をめぐるキーワードパズルに答えて、景品をたくさんもらいました。
午前中だけの活動にしては、中身の濃い~鑑賞会でした。
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今回の校外学習では本当に貴重な経験をすることができ、とてもよかったです。
まずはじめにBBプラザ美術館では、堀尾貞治さんにお会いすることができ、直接お話しさせていただき、間近で絵を描きサインするところまで見させていただきました。堀尾さんはとてもパワフルで何十冊もある図録一冊一冊にすごいスピードで一気にサインをしていて、本当にすごい人だなあと感動しました。そしてとても優しい人で私たち一人一人にペラペラシネマをプレゼントしてくださり、ゴムバンドでサプライズまでしてくださいました。堀尾さんの「私は勉強していない、我流だよ。我流は一流。巨匠はみんなは我流。」と笑いながら言った言葉がとても印象に残っています。私も自分らしく頑張ろう、と思いました。
そして次に県立美術館の「夢みるフランス絵画」では、ルノワールやモネ、ヴラマンクなどの教科書にはあまり載らない作品をたくさんみることができました。私は、ルノワールの「アネモネ」、ブラマンクの「カシスの港」、モネの「エトルタ、夕日のアヴァル断崖」の3つの作品がとても印象に残っています。どれも色づかいがきれいで、好きになりました。
いろいろな経験ができて、とても楽しかったです。またいろいろな美術館に行きたいです。
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今回の活動では、芸術に決まりや枠が無いことを改めて知りました。
特に、堀尾貞治展の自由さには驚きました。絵具によって無機質な「モノ」に表情が生まれ、絵具によって動き続けた「モノ」の時間が止まる、それが『あたりまえのこと』である。そんな堀尾さんの世界に感動しました。ノアの方舟展でも同様の独特さを感じ、とても楽しかったです。
フランス絵画展では様々な静物画が印象に残っています。似たようなテーマの中にも、個々人の見る世界が溢れていると思いました。
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