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須磨学園

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公正とは何か?S1生、模擬裁判に挑戦

2025年12月18日 [ S1 ] その他

S1(中3)学年では、公民の授業で模擬裁判を実施しました。架空の事件を題材に、各クラス、刑事・民事の裁判を一度ずつ行います。司法について知識として学ぶだけでなく、社会のルールを自分事として捉え、公正に考える力を育みます。

生徒たちは、裁判官、裁判員、弁護人、検察官、被告人、証人、傍聴人、議事録などの役割を分担。それぞれが、証拠として提示された資料を丁寧に読み込み、模擬裁判に臨みます。

裁判が始まると、検察官役と弁護人役の生徒が順に被告人や証人への質問を行います。質問の内容や聞き方によって印象がかなり変わり、事実を多角的に捉える難しさを感じました。

すべての証言と最終陳述を踏まえ、裁判官役の生徒たちで意見を出し合い、判決を下しました。このクラスでの結論は「執行猶予がついた有罪」。感情や先入観に左右されず、「推定無罪」の原則に基づいて判断する難しさを、実践を通して学びました。

民事裁判の題材は「出版差し止め請求」。原告・被告の主張を聞き比べながら、「表現の自由と権利保護のバランス」という難しいテーマに取り組みます。模擬裁判を行うことで、司法が社会を支える仕組みの一つであることを実感しました。