冬の厳しい寒さも和らぎ、徐々に春の暖かさが感じられ、いよいよ春めいてきました。本日3月14日、私たち20期生は須磨学園中学校を卒業します。
今日は私たち卒業生のために晴れやかな卒業式を挙行していただき、心より感謝申し上げます。
さて卒業生のみなさん、この三年間どのような歩みを重ねてきましたか。新しい制服を着て、友達ができるか不安を抱えて入学した当初は今日この日を迎える自分たちの姿を思いもしなかったことでしょう。中学での三年間は本当に多くの出来事で満ちていました。それは楽な道ばかりではなく、時には須磨学園の階段のように厳しく、立ち止まりたくなるような道のりもあったと思います。それでも乗り越えられたのは共に励まし合い、競い合った20期生の仲間がいたからです。
J1の春、初めての宿泊行事であるスプリングキャンプに参加しました。このころはまだお互いのことをよく知らず不安と緊張でいっぱいでしたね。そしてそんな私たちの心を一つにしたのは大縄跳び大会でした。20期生らしさのあふれた距離の縮め方だったと思います。
J2では初めての海外研修に行きました。教科書からは得られない文化の違いを学べました。学校交流では現地の方々と十分に言葉を交わすことができず、悔しい思いをしました。しかしその経験があったからこそ英語を努力したいと思うようになり、今ではかけがえのない思い出です。
S1の夏は高野山で仏教を学びました。このサマーキャンプはお寺巡りや草木染め、星空観察など盛りだくさんの行程でした。それでも怪我無く元気に楽しむことができたのは、入学式で理事長先生がおっしゃっていた「自立する」ということに近づいた何よりの証拠だと思います。そしてサマーキャンプの思い出で忘れてはならないのは学園長先生の講話です。私が一番心に残った言葉は「自分の好きなことを仕事にする」という言葉です。この言葉は周りの目を気にして自分の意見を伝えることにためらいを感じてしまう私たちに勇気を与え、自分の「好き」を尊重する大切さを教えてくださいました。
そして最後に記憶に新しいアメリカ研修。学校交流では最初上手く話せるか不安でいっぱいでした。ですが、どれほど話せなくても、一言でも多く相手の言葉を使い、話す姿勢を見せようと思いながら会話に臨んだことで、心を通わせて話すことができました。言語の壁を越えて人とつながる喜びを実感した良い思い出です。またNASAでの見学、宇宙飛行士の方の「次に火星に行くのは君たちかもしれない」という言葉には、今まで遠く感じていた宇宙が身近に感じ、「挑戦と努力」次第で夢を実現することができる−そんな未来への希望を抱けました。
こうして振り返ると思い出が鮮やかによみがえってきます。勉強に励んだ日々、仲間と共に力を合わせて取り組んだ合唱コンクールや体育祭。その一つひとつの積み重ねが私たちを成長させてくれました。そして、そんな私たちを温かく見守り、力強くサポートしてくださった先生方、毎日朝早くからお弁当をつくり、どんなときも私たちの味方で支え続けてくれた家族、三年間共に苦楽を分かち合った仲間たちには感謝してもしきれません。本当にありがとうございました。
20期生のみなさん、いよいよ私たちは高校生となり、大人へとまた一歩近づきます。皆さんは最初のスプリングキャンプで語り合った「未来への灯(ともしび)」を覚えていますか。あの日語った未来へ着実に近づいていると私は確信しています。そしてどんな困難な状況でも歩みをとめず、日々周りに感謝し、期待に応えられるような立派な須磨学園生に私たちならなれると信じています。私たちはこの未来への灯を胸に、一丸となって歩み続けることをここに誓います。
2026年3月14日 卒業生代表
