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2026年度中学入学式 理事長・中学校校長式辞

 長く厳しく寒い冬が続いていましたが、ここ数日で一気に春の気配が広がり、今日、校庭の桜は満開となりました。皆さんのご入学を待ちわびていたかのようです。
 須磨学園中学校23期生、158名の皆さん、ご入学おめでとうございます。教職員一同、皆さんを心より歓迎します。
 保護者の皆様におかれましては、ご子息、ご息女のご入学、誠におめでとうございます。これからの6年間、子どもさんの成長を共に支えてまいりたく存じます。本校の教育は、保護者の皆様のご理解とご協力なくしては成り立ちません。どうぞよろしくお願い申し上げます。
 また、ご来賓ならびに育友会本部役員の皆様、本日はご多用の中ご臨席を賜り、心より御礼を申し上げます。誠にありがとうございます。

 さて、新入生の皆さん。皆さんはこれまで、中学受験という大きな目標に向かって、努力を積み重ねていらっしゃいました。そして、その結果として、ここにいらっしゃいます。皆さんのその努力に心から拍手を送りたいと思います。これからの6年間、皆さんがこの学校で前を向いて進んでいかれることを切に願っております。共に元気に楽しく過ごしていきましょう。

 では、これから新しく須磨学園生になられる皆さんに、私から三つのことを求めたいと思います。
 一つめは、「ジリツ」です。皆さんが一朝一夕で「ジリツ」が果たせるとは思いませんが、「ジリツ」に向かう努力を求めます。「ジリツ」には二つの意味があります。一つは、自分の足で立つ「自立」。なかなか難しいですね。これは大人になるということだと思います。そして、自分を律する「自律」。これは、中学生でもできるかもしれません。これまで皆さんの多くは、お家の方に支えられて生活してきたと思います。塾に送ってもらう、塾から帰ってくると、温かいご飯ができている。お風呂も沸いている。きれいなお布団も用意されている。
 でも、来週月曜日からは違います。朝は自分で起きることをやってみてください。自分で学校に行く準備を前の晩にしてください。自分のことは可能な限り自分でやりましょう。入学早々にスプリングキャンプがあります。自分で用意をして、荷物を詰めてやってきてください。朝、自分で起きることができないと、集合時間に間に合いません。一人が5分遅れると、あとの157人が、あなたを5分待つことになります。延べ時間にすると、かなりの時間になります。「自分のことは自分でする」。朝は自分で始めるということ、まずそれを第一歩として始めてください。それができるようになったら、今度は、自分以外の人のために、自分は何ができるか、それを考えてください。それを繰り返すことによって、皆さんは成長できます。

 二つめは、当たり前のことを当たり前にするということです。須磨学園は決して、自由だけを楽しむ学校ではありません。むしろ、厳しい学校かもしれません。しかし、その厳しさは、特別なものではありません。挨拶をする。人間関係の第一歩です。ルールを守る。集団生活の中でルールを守ることは、これは本当に当たり前のことです。時間を守る。大切なことです。人の話をきちんと聞く。これも大切なことです。そういったことはすべて、社会に出たときにできて当たり前のことです。だから、今ここ、中学校で身につけてください。
 皆さんご存知ですか。実は大人の中に、挨拶ができない大人がいます。時間を守ることができない大人がいます。ルールを守ることができない大人もいます。なぜか。大人になるまで、それができないことがいかに困ったことかということを誰も注意をしてくれないし、身にしみて困った、自分自身が考えたことがないからです。中高時代にその力を育ててこなかったからだと私は思っていますが、この中高時代にこそ社会のルールを守るという心を育ててください。この時期を逃すと、とんでもない困った大人になります。皆さんにはそんな大人にはなってほしくはありません。

 三つめは相手の立場に立って物事を考えるということです。人の心は一人では育ちません。人との関わりの中で育っていきます。自分が嫌なことを相手にやらない。それは大切です。当たり前のことですけれども、それだけでは足りません。人はそれぞれ違うからです。価値観も感じ方も違うからです。
 だからこそ想像してください。この言葉は 相手に届くのか。この言葉は自分が言われても平気だけれども、相手が聞いたらどう思うだろうか。この行動は相手にとってどうなのか。相手は傷つかないだろうか。それは想像力の問題です。想像力が人との関係を豊かにし、皆さん自身を成長させていきます。どうか、たくましい想像力を培ってください。

 皆さんがこれから過ごす12歳から18歳までの6年間は、人生の中で本当に貴重な、重要な時間です。この6年間で皆さんは大きく成長されます。何者にでもなることのできる時期です。ただし、なりたいと思うだけではなれません。「やるべきことをやる。するべきことをする。」で決まります。
 だから、いろんなことに挑戦してください。いろんな人に出会ってください。そして、自分の世界を広げてください。6年後、どの道にも進める力を身につけてほしいと思います。私たちは、皆さんを優しく見守るだけではありません。時には厳しく指導し、共に悩み、共に喜びながら、皆さんの成長を支えていきます。
 努力を積み重ねた人にだけ味わうことができる深い達成感と喜びを、ぜひこの学校で経験してください。

 それでは新入生の皆さん、今日から新しい一歩を踏み出しましょう。皆さんのこれからの成長と活躍を心から期待し、私の挨拶といたします。

2026年4月4日 理事長  西 泰子