あけましておめでとうございます。3学期の始業式にあたり話をします。
いよいよ新たな年の幕開けを迎えました。皆さんは有意義な年末年始を過ごし、よい年明けを迎えることができたでしょうか?
あるいは長期休暇明けで今日学校に来るのに足が重かった人も多いかもしれません。最近は社会人でも「あけおめ退職」といって、年明けに会社を辞めてしまう人もいるようです。確かに年末年始は大きな節目ではありますが、年度というもう一つの尺度から捉えると、少しもったいないような気もします。いずれにせよ、明確な目標や理由なく今の舞台を降りてしまうのは良くないと思いますので、皆さんはぜひこの大きな節目にあたり、自分の目標としっかり向き合い、今年の原動力にしてほしいと思います。
さて今年は午年です。ご存じの通り、干支の「午」は「馬」を意味しています。馬は古来より移動や運搬に欠かせない存在でした。その影響で、午年は「行動力」「前進」「速さ」を象徴すると言われています。この「行動力」「前進」「速さ」を象徴する午年は、以下のようなことを行うと縁起が良いとされています。
まず一つ目に、午年は「新しい挑戦を始める」には絶好の年であると言われます。皆さんにとっては、新たな勉強法や部活動の新たな練習法を試してみる等はもちろん、これまでに挑戦したことのないようなことに挑むには絶好の機会だと思います。ぜひ何か一つ、これまでにしたことがないこと、しようとしなかったことに目を向けてチャレンジしてみてください。未来につながる新たな視点や視野が得られるかもしれません。高3生の皆さんにとっては、まさに新たな挑戦のステージを目指しての勝負が間近にせまっています。ある意味その勝負自体が新たな挑戦です。変えてはいけない大切な部分を守りながらも、あえてこの直前期に気持ちを新たにすることで、これまでに溜まっていた不安やこれから溜まりそうな緊張を払拭するきっかけにもなると思います。皆さんの全速前進と悔いのない勝負を心から期待しています。
二つ目に、午年は旅行や遠征など「移動」に関することも吉です。先ほども述べたように、馬は古来より人の移動において多大な貢献をしてくれたという側面があるので、午年は移動をともなうことに吉兆を示す、と言われているようです。見たことのない新しい景色を見ることは間違いなく良い刺激をもたらすと思いますが、これは旅行に限ったことではなく、また距離の問題でもないと思います。見たことのない景色や光景に目を向けようとすること、あるいは実際の景色だけではなく今までしたことのないようなものの見方をしようとすること、友人や周囲の人たちの新たな側面を見ようとすること、新しい考え方や感じ方を追求すること…どれもが有意義ですばらしい変化であり、自分が今いるところからの「移動」だと思います。
三つ目として、「赤色のアイテムを身につける」というのもおすすめのようです。その理由は、古代中国で生まれた自然哲学の体系である『五行思想』(世界のあらゆる現象や変化を「木・火・土・金・水」という五つの要素(五行)で説明する考え方)において、午年が「火」に属しており、火と関係が深いとされていて、火と連想されやすい赤色がパワーカラーと言われているようです。その影響もあり、午年は先ほどの「行動力」「前進」「速さ」に加えて、「情熱」「活発」「変化」など、火の象徴する性質が強調されるとも言われています。午年が新しいことに挑戦するのに良い年とされるのは、この「情熱」「活発」「変化」を象徴する性質からもきているのだと思います。皆さんには、ぜひパワーカラーの赤色の何かを身につけて、この午年を情熱をもって前進し、大きな変化を活発に産み出す年にしてくれることを期待しています。
そして最後に、神社で絵馬に願いを書くのは例年以上に良いと思います。ちなみに古代日本では、神様に願いを叶えてもらうために生きた馬を奉納する習慣があったようです。馬は神の乗り物とされていて、雨乞いや豊作祈願の際に白い馬や黒い馬を(神様に)捧げていたそうです。(その後供えられた馬はどうなるのかが気になりますが、それは置いておいて…) 一方で、それにしても生きた馬を奉納するために用意するのは非常に高価なので、他で代用するようになったとのことです。(「神の乗り物なのに他で代用していいの?」や「いつの時代も物価高か…」などと感じてしまいますが…)そして次第に奉納するものが「木で作った馬」→「馬の絵を描いた板」へと変化して、これが現在の「絵馬」につながっているそうです。いずれにせよ絵馬は今でも文字通り馬に由来する縁起物ですから、特に高3の皆さんでまだの人は板宿八幡神社へGOです。(何しろこのあたりは板に魂が宿る地域ですから…)
皆さん、ぜひこれらの心がけをもとに、この午年を皆さんにとって前進と変化の年にしましょう。さて、このあとはTBM教育のプログラムのフルコースです。いつも言っていますが、この年の「初め」と年度の「終わり」という対極が混在する神秘的な時期だからこそ、よりいっそう意味があるのです。この2026年という年を「前進」と「変化」の素晴らしい年にするために、「なりたい自分」について、たくさんのことを想像して、たくさん考えてください。そしてxyzTを通して、人の心の広さ、高さ、深さ、あたたかさについてたくさん思いを馳せて、たくさん感じてください。考えたこと、感じたこと、心に決めたことを周りとたくさん話して、しっかりと心を込めて、書き初めとして表現してください。今日TBM活動に真摯に取り組むことで、今日考えたこと、感じたこと、定めた目標、それぞれの書き初め、そして今日という日そのものが、皆さんが情熱をもって変化を恐れずに前進するための原動力となります。今日という日が、皆さんにとって2026年という新たな年を力強く歩みだし、2025年度という年度を力強く駆け抜けるための貴重な門出の日となることを心から期待しています。
さあそれでは全校生の皆さん、全員でまずは今日という日を良い一日にして、そしてこれから全員で今年をウマくいく年にしましょう。
2026年1月6日 高校校長 堀井 雅幸
