活動レポート

卒業生のto be myself・・・

須磨学園テニス部OBたちの近況報告をこのブログでもできたら、いいかなと思い、今回OBの大西君に原稿を依頼しました。
かつてシングルスで活躍した大西君は、いまは遠い異国の地にいました。有名な企業に勤めていながら、どうして会社を辞め、異国の地に赴いたのか?その志を聞き、ぜひ紹介したいと思いました。

 

須磨学園高等学校2012年卒のテニス部OBの大西健一朗です。JICA海外協力隊として、アフリカのケニアで農家さんの収入向上活動をしています。

 

ケニアの農家さんと一枚。

ケニアには一夫多妻制の家庭もあります。

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同僚がアボカド苗の植え方を説明中。

このアボカドで収入が増えることを祈って…。

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赴任地の景色

日本の車・バイクがたくさん走っています。

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配属先の農業事務所の人と一枚。

日本について質問を受けることもしばしば…。

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テニス部OBにも色々な進路があると思いますが、なぜ僕がJICA海外協力隊に応募したかと言うと、大学生の時に訪れた途上国で、5歳の少年が学校に行かず、物を売り歩く姿を見て、衝撃を受けたことに始まります。自分は何の為に勉強するのか、何の為に働きたいのか、日本に生まれた自分と途上国で生まれた彼らの違いは何だろう。じゃあ、日本に生まれた自分には何が出来るのだろう…。
僕が高校テニス部だったとき、自分が一番頑張れたのは団体戦でした。応援してくれるチームのため・部員のために、自分は頑張るのが得意だと気付くことができました。それ以降、漠然と人の役に立ちたいと思っていましたが、この日を境に「いつかこの人達のために」という思いが強くなりました。そして日本で社会経験を積み、自分の中の想いが変わらないことを確かめて、協力隊へ応募しました。

現状
先月に配属先の農業事務所に赴任したばかりで、まだ何もわかってないのが正直なところです。そのため、同僚のケニア人に地域のことを教えてもらいながら、農家さんに挨拶周りをして、情報収集をしています。
生活面では、停電・断水は日常茶飯事。衛生・教育環境も日本と比べるとまだまだ。日本で感じていた「当たり前」が、どれほど「当たり前ではないか」を日々感じています。しかしそんな環境下でも、沢山の人がいきいきと、たくましく生きています。
「ケニアの人のために何かしたい」と思っていたのに、気づけばケニアの人たちの明るさとたくましさに支えてもらっています。これから少しずつ自分の出来ることを探しながら、貢献出来たらいいなと思っています。

今後の抱負
ケニアと日本とでは、働くことに対する考え方や姿勢も全く異なります。今後ケニア人と一緒に活動をする中で、大変なこともたくさんあるでしょう。だからこそ、日ごろからの信頼関係が大切にし、価値観・文化を超えて分かり合える関係を作っていきたいと思います。そのために、英語・スワヒリ語といった語学はもちろんのこと、お互いの違いを素直に受け入れる客観的な視点と心の余裕を持ち、柔軟に活動を行いたいです。
また、JICA海外協力隊の任期は2年間なので、活動終了後に「もっとなりたい自分になるためには、どうしたらいいのか」をしっかりと考え続けていきたいと思います。

 

ケニアの主食ウガリ
トウモロコシ粉を練ったもの。手で食べる。

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市場の様子

日常会話は英語・スワヒリ語・部族語で…。

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