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2026年度高校入学式 学園長 式辞

 ご入学、ご進学、おめでとうございます。

 入学式の日において、私は諸君らに三つのお願いをしたいと思います。
 一つめは、今日からしっかり勉強をする、ということをお願いしたいです。諸君らは3年後に受験の年を迎えます。ほとんどの人はいつから本気で勉強を始めるのか。それは2年生になってからです。残りの人は3年生になってから「大変、やらなきゃ」と思って勉強します。でもそれだったら、普通の人と同じです。だから、人よりも1年早く勉強しなきゃということで、しっかり勉強に取り組んでほしいと思います。

 私は70歳を過ぎましたが、自分の人生を振り返って、唯一悔いがあるとすれば、それは自分の高校時代の勉強に対する態度です。高校受験で、300人ぐらいの受験者の中から50人ぐらいに残りました。とても嬉しかった。とても嬉しかったから、高校1年生は遊んじゃいました。遊んでどうだったか。学年に212人くらいいて、テストで211番だったんです。何をしたか。212番が誰かというのを探しました。探しても、探してもいないんです。211番が2人いました。それが分かった時には、やっと兄弟に出会えたかと、そういう感じがしましたけれど、5月の連休の前に、その子はこんな難しい学校にはいられないと言って辞めてしまいました。私はその時「もうダメかもしれない」と、絶望しました。それからしっかり勉強しました。だから、須磨学園に入学したからいいやといって、遊んでばかりではいけない。明日からではなくて、今日から勉強する態勢に諸君らは突入してほしい。人生の中でこんなに勉強したことはなかった、という3年間にしてほしい。そうすると、その後の人生で何も悔やむことはありません。

 次に二つめのお願いです。60歳を迎え同窓会をしたときに、自分たちの高校時代を振り返りました。僕たちは高校時代に勉強だけではなかったと思いました。遊んでいたのか、違います。クラブ活動を一生懸命していました。勉強を一生懸命しながら、勉強だけでない活動、クラブでなくてもいいです。お家で自分の好きな習い事をするのでもいいです。勉強でない何か、一生を通じて自分を表現できる何かをぜひやってほしいと思います。勉強だけしているのはダメとは言わない。でも、勉強だけしていたら、どんなにいい大学に行ってもそれだけです。私はそれを自分の人生をかけて学びました。

 三つめのお願いです。年上の兄弟のことを、兄とか姉、年下の兄弟のことを弟や妹といいます。同い年の兄弟はいるのか、双子や三つ子です。友達をつくるということは、同い年の兄弟をつくるという、それと同じです。諸君らは、本気で高校時代に1年に一人でいいから、同い年の兄弟をつくるような気持ちで友達をつくってほしい。友達って、どうしたらできると思いますか。一つしか方法はありません。友達になってほしい人のところに行って、「お願い、私の友達になってください」という。ある種、プロポーズです。そこから始まります。「私はあなたを自分の友達として扱いたいから、お願い、自分の友達になってください」と、たくさんじゃなくていいから、1年に一人でいい、高校時代に三人、中高一貫の諸君は、須磨学園にいるときに六人、同い年の兄弟みたいな関係を一生続けていけるような友達をぜひ見つけてください。友達を見つけてつくってほしいのです。

 一生懸命勉強した高校時代、それから、勉強以外の、自分が自分であるための活動、同い年の兄弟のような友達、この三つがあれば、間違いなく、諸君らの高校時代はピカピカです。我々は、それを全力でサポートしたいと思っています。さあ、明日からではなくて、今日から須磨学園生として活躍を始めてほしいと思います。

 お話を終わります。

           

2026年4月4日 学園長  西 和彦