S2学年団を代表して、ご挨拶申し上げます。
中高一貫20期生の皆さん、本日は須磨学園高等学校へのご入学、誠におめでとうございます。学年団一同、心よりお祝いいたします。そして、保護者の方々、大切なご子息、ご息女を、引き続きこの須磨学園に託していただき、感謝申し上げます。
これからの3年間、お子様はさらに大きく成長します。時には悩み、立ち止まることもあるかもしれません。そのような時、私たち教職員は生徒たちの近くで支え続けていくことをお約束いたします。
さて、新入生の皆さん、本日皆さんは高校生として新たな一歩を踏み出しました。
今日は、そんな君たちに二つお願いがあります。
一つは、新たな環境と出会いをたいせつにしてほしいということです。
春は出会いと別れ、環境の変化の季節です。今日のクラス発表でも、出会いと別れがあったことでしょう。慣れ親しんだ友と別れたり、教員も含め、新しい環境になったりすることで、心配になる人もいることでしょう。しかし、新しい環境が、自分を変えたり、自分を成長させたりするチャンスになるということは、人生において少なくありません。
今日から君たちはこの新たな環境で過ごしていきます。新たな教員が君たちとの今日の出会いを楽しみにしてきました。また、新しい友との語らいも始まります。また、隣には共学28期生の仲間がいます。部活動や講座などで切磋琢磨する日々が始まります。積極的に新たな友と交流し、新たに出会う人から多くのことを学び、自分自身の成長につなげていきましょう。中学時代キャンプや海外研修を通じて、多くの仲間と交流を深め、幾多の苦楽をともにしてきた君たちなら、きっとできると信じています。
二つめは、日々の積み重ねを大切にしてほしいということです。
かつて須磨学園の教員で、毎日の積み重ねの大切さを富士山にたとえた教員がいました。それはこんなたとえです。
板宿駅と須磨学園の標高差はおよそ75メートル。75メートルを年間登校日数約230日続けると、約17,250メートル。これを富士山の高さ3,776メートルで割ると約4.5。つまり君たちは一年間で実に約4.5回も富士山に登り、3年間で13回登ったことになります。6年間だと実に26回も富士山に登ることになる。そんなたとえでした。
では、17,250メートルを6年間積み重ねるとどれほどの高さになるのか?想像できるでしょうか?飛行機が約10キロメートル上空を飛んでいるので、その10倍も高いところ、合計で約10万3500メートル、実に100キロメートル以上、上にのぼることになるのです。100キロメートル——それは、地上から宇宙へと至る高さに相当します。つまり皆さんは、卒業時には、宇宙へと到達するほどの歩みを積み重ねていることになります。
NASAの宇宙飛行士は皆さんに「次に宇宙に行くのは君たちかもしれない」と言っていましたが、ある意味で君たちは宇宙にいくだけの歩みを続けることになります。
大切なのは、特別な一日ではありません。特別な一日を迎えるまでの何気ない一日です。その何気ない一日をどれだけ大切にできるかです。一歩一歩は小さくても、やがては宇宙に届くほどの力になる。毎日毎日の坂道・階段道が富士山に至り、やがては宇宙に至る。同様に毎日の一つ一つの授業・テストの繰り返しが、驚くほど遠くに飛び立つための力になります。そして何より努力してきた日々が、自分を支える自信につながります。そのことに思いを馳せて、毎日の階段を上り、努力を継続していきましょう。
登るのがつらく、歩くのがつらそうな仲間には、あたたかい言葉をかけ、あたたかい心で接しましょう。共に高みを目指し、苦しいことも楽しいことも共に分かち合い、素晴らしい6年間であった、かけがえのない6年間であったという思いで、3年後、胸を張ってこの須磨学園を出発しましょう。
この3年間が、皆さん一人ひとりにとって大きな飛躍の時となることを願っています。
2026年4月4日 S2学年部長
