学園長 訓話

 おはようございます。3学期の終業式にあたりお話をします。

 今日から4月の始業式までの間に諸君らにやってほしいことを3つ言います。

 1つ目は、PMTMの資料を基にこの1年間のことを振り返ってほしいです。かなりの時間がかかると思います。1日4~5時間使えば何とかできるのではないでしょうか。 どういうことをするかというと、去年の4月1日からの毎日、1学期、夏休み、2学期、冬休み、3学期にそれぞれ自分がしたことを思い出して追体験をするのです。 諸君らはまだ若いから記憶力があると思います。それに、予定を書いたTMスケジュール帳が残っているから、比較的思い出すのは簡単だと思います。 海外研修旅行に行ったこと、校外学習に行ったこと、体育祭、文化祭をしたことなど、始めから10分単位とか1時間単位でしてきたことを思い出して追体験をすることをやってみてほしいのです。
 それをしながら2つのことを書きだしてください。
 始めに、まずかったと思うことを書いてください。このとき、こんな喧嘩はするべきだはなかった。このとき、こんな怠けはするのではなかった。すべきではなかったことはたくさんあると思います。 この1年間にまずかったなと思うことを書きだして、自分にとっての注意のメモを作ることをしてほしいと思います。
 それから、良かったと思うことを書いてください。何かをして上手くいったこと、勉強して鉄人バッジをもらったことなど、色んな良かったことがたくさんあると思います。良かったことの方が圧倒的に多いと思います。 良かったことを書きだしてほしいのです。
 1年間のスケジュールを振り返ってみると、まずかったこと1ページ、良かったことが3ページくらい出来ると思います。でも、これで終わったらだめです。もったいない。

 2つ目は、良かったことを見ながらしみじみそれを思い出して、自分で自分をほめることをやってみてください。 鏡の前であればなおさらいいです。良かったことを書いたメモをもって、お母さんに「ぼくはこんなに頑張ったからほめて」というのは何となく恥ずかしいでしょ。 兄弟に言うのも同じです。そうではなく、誰も見ていないところで、鏡の前で自分で自分をほめるのです。 「お前はよく頑張ったなあ、えらいなあ」と。ちょっと恥ずかしいけれど、勇気を出して自分のしてきたことを肯定する。それを是非やってみたてください。

 3つ目は、2つ目が出来てからやってください。 来年度はどんなことをするのか、なりたい自分になるためにどういうことをするのか考えてみてほしいのです。 自分で自分をほめると、どういうことがおきるか。それは元気がでます。何かしたい、何かやろう、何か絶対するという気持ちきっとなります。 その気持ちになったときに、これから何をするかを考えてみるのです。 自分の過去を見つめて、いたらなかったところは素直に反省する。2度と失敗はしない。自分の良かったところは、堂々と勇気を出してほめる。 ほめて嬉しい気持ちになっているときに、未来に向けた新しい行動計画を作ってください。

 この3つのステップを踏んで、いい春休みに、いい2015年度の新学年にしてほしいと願っています。


2015年3月14日 学園長 西 和彦