V2卒業生代表 答辞


 寒さが残る中にも、春の訪れを感じるこの良き日、多数の皆様のご臨席の下、このような盛大な卒業式を挙行していただき、誠にありがとうございます。私たち6期生は、今日卒業します。

 今から6年前、まだ小さかった私たちは、この体育館で緊張しながらも、これから始まる新たな学校生活への期待に胸を膨らませて理事長先生、学園長先生のお話を聞いていたのを覚えています。 あれから6年という歳月が流れ、私たちは18歳になりました。
 長い階段と坂道を駆け上がり、朝学をし、午前の授業を受け、昼休みには友達と笑いながら昼食をとり、午後の授業を受け、放課後には部活動や勉強に励む・・・。 そんな毎日を積み重ねて、今までの人生の3分の1をこの校舎で過ごしてきました。当たり前となった日常が、今日で最後になるというのは、正直まだ実感できません。
 しかし、この校舎で、このような充実した学校生活を送ることができたのは、多くの方々の支えがあったからだと思います。

 いつも私たちを見守り、声をかけてくださった理事長先生。 その明るさと誠実さ、気遣いは私たちの理想の大人像でした。
 また、いつも先を見据え、独創的なアイデアと実行力を持つ学園長先生。 リーダーとはどうあるべきかを指し示していただきました。

 学年部長の淺尾先生。お体の調子はいかがでしょうか?いつも冷静沈着な淺尾先生が退院してすぐに学校に来られたと聞いた時には、驚きました。 表にはあまり見せない淺尾先生の、内に秘めた熱意を感じ、私たちも頑張ろうと奮い立ちました。
 吉田先生、6年間いつも私たちを見守ってくださり、ありがとうございました。行事のたびに雨が降るのは正直勘弁してほしかったです。 (結局今日も雨でしたね。)でも、今はそれも懐かしい思い出ですね。
 担任の千田先生も個性豊かな私たちを、自主性を重んじながら見守ってくださったこと、本当に感謝しています。 また、学年の先生方にも朝から夜まで私たちの勉強や行事を全力でサポートして頂きました。 それぞれの教科の先生方にもいつもわかりやすく授業をしていただき、親身に質問にも答えてくださったこと、本当に感謝しています。

 新しいメニューを考えて私たちの食生活を豊かにしてくださった食堂の方々、学校生活を支えてくださった事務の方々、私たちに関わってくださった全ての教職員の方々に支えられて、今の私たちがいます。本当にありがとうございました。

 共に過ごしてきたみんなへ。 文化祭、体育祭、研修旅行、どの行事にもいつも全力で取り組んできたこと、団結して乗り越えてきたこと、また、切磋琢磨して勉強してきたこと、 どれもこの場では簡単にまとめて語り尽くすことのできない、かけがえのない思い出ばかりです。でも私にとっては、笑いあって過ごした、何気ない一日一日が何よりも大切な思い出です。 楽しかったこと、悲しかったこと、辛かったこと、うれしかったこと、本当にたくさんのことがありましたね。 その全部をみんなと一緒に経験することができて、本当に幸せでした。この学校に来て、みんなに出会えたことが、私の人生の最高の宝物です。本当にありがとう。

 いつも暖かく見守ってくれた家族へ。
 お母さん。私は6年間、毎日楽しく須磨学園に通うことができました。それは、お母さんがいつもおいしいお弁当を作って笑顔で送り出し、笑顔でおかえりと言ってくれたからだと実感しています。 お母さんがいつも笑顔でいるから私も笑顔でいられた。お母さんがいつも朗らかで前向きだから、私も明るく前向きに生きてくることができたと感謝しています。
 お父さん。釣りやボウリング、鉄道模型などいつも様々なことに興味を持ち、新しいことに挑戦していましたね。 私がボウリングやテニス、ギターなど様々なことに興味をもって取り組んできたこと、全ての教科にわたって関心を持って学んでこられたこと、それはお父さんの影響だったと強く感じています。 その中で、大学は東京に行き、新しい世界を見たいという気持ちが芽生えました。初めは東京に行くことに反対されていました。 しかし、最後には私のわがままな願いを受け入れてくれました。その優しさに、涙が止まりませんでした。

 これから私たちは須磨学園を旅立ち、大きな世界へ向かっていきます。楽しいことも辛いこともあると思います。 でも、どんなことがあっても、この学校で過ごした日々を新しい毎日につなげていきたいと思います。いろんな人にも出会うでしょう。 わたしたちは日本だけでなく世界を巡り、さまざまな国の人たちとも交流してきました。 そこで学んだことは、どんなに言葉が違っても、「分かり合おう」という気持ちさえあれば、気持ちは通じ合えるんだという確かな手ごたえです。 そして「笑顔は世界共通の言語である」ということも。それぞれの置かれた環境の中で、相手と「分かり合おう」という気持ちと「笑顔」を忘れず、明るく前向きにこれからの人生を歩んでいきたいと思います。

 在校生の皆さん。 学校生活を全力で楽しんでください。そして毎日を笑顔で過ごしてください。 勉強がたいへんなこともあるでしょう。しかし、どうか前向きに考えて、自分の成長を楽しんでください。 新しいことを知る喜び、発見することの楽しさ、考え方次第で今の自分を大きく変えることができるかもしれません。 たくさんのことに挑戦して自分にしかできない最高の学校生活を送ってください。

 最後になりましたが、須磨学園の益々のご発展をお祈りし、答辞の言葉とさせていただきます。

2015年3月1日 V2卒業生代表 竹野 友梨子