学園長 訓話



 おはようございます。1学期の終業式にあたり、お話をしたいと思います。今日のお話のテーマは「恋愛について」です。どうしてこういう話をすることになったかというと、最近Twitterを見ておりますと、Twitterで「須磨学園は恋愛禁止だ」といろんな人がいっています。Twitterで言っていることはTwitterで返すのが筋なのかもしれないけど、Twitterに僕が出現してどうこういうとそれだけで大騒ぎになりそうな気がするので、終業式のこの機会を借りて須磨学園の恋愛に対する姿勢を説明したいと思っています。

 須磨学園の恋愛に対する姿勢を5点に分けてお話します。
 第1点は、男女交際については生徒それぞれの自己責任としてきました。これからもそうするつもりでいます。ただ1つ条件がついていて、生徒の保護者が知らない交際は、君たちが未成年であることから禁止します。つまり、親が知らない男女交際はしてはいけないということです。でも、男女交際そのものについては自己責任であります。
 第2点は、学業、特に受験勉強の妨げになるようなものはしないでください。
 第3点は、交際において人目をはばからない行動や、行き過ぎた行為の事実があれば、校則に従って学校としての処置をします。
 第4点は、逸脱した行為の結果、妊娠したもしくは妊娠させた場合は、男女双方とも退学とします。
 第5点は、今までそういう話は聞いたことないですが、生徒と教員との恋愛は交際も含めて学校として禁止いたします。教職員にもこのことを徹底しています。教員同士の恋愛については、教員の自己責任です。ただ、教員と生徒の付き合いや恋愛をされるのであれば、両方とも辞めていただくことになります。

 「須磨学園は恋愛禁止なんだって」というTweetは、おそらく高校3年の学年に対して、3年生の教員が「受験勉強をしているときだから、恋愛は禁止ではなくて、一時お休みしたらどうか」という話に尾ひれがついて大きくなったように思います。その教員の言い方は理にかなっていると思います。
 恋愛というのは勉強と両立することができるのか。TMで7時か9時まで「恋愛」と書いてその通りにできるか。僕は無理だと思います。そういうことができるほど、諸君らは年をとっていないと思うわけです。細かいことは一人一人の判断にゆだねますけども、自己責任ということで、これからの人生をどう過ごしていくのか考えてください。すべての人は一日24時間しか与えられていません。24時間の中には寝なければいけない時間もある。遊びの時間もあるし、勉強の時間もある。時間を効率的に使いながら、ほとんどの生徒の共通した目的である大学受験を成功させるということに諸君らは取り組まないといけない。大学というのは4年間で124単位、1年間で1時間半の授業をとって4単位であるのですから、時間が非常に自由になります。大学に入ってからでも恋愛は遅くないと思います。恋愛に関しては、須磨学園として保護者に紙を配ってこうするというものではありません。基本的には自己責任でやってくれということだからです。でも、それには付帯的な制約がついています。フリーに何でもしていいということではありません。
 これを1学期のお話にしたいと思います。

 夏休みは1か月。タイムマネジメントを使って2倍にも3倍にも効率的に遊んで、勉強して、焼けた顔で9月に学校でお会いしましょう。
 それではみなさん、気を付けて。
2014年7月26日 学園長 西 和彦