K3卒業生代表 答辞


 寒さ残る中にも日ごとに春を感じさせる、このよき日、多数の方々のご臨席を賜り、このような盛大な式を挙行して頂き、誠にありがとうございます。 また先程、理事長先生、学園長先生、在校生の皆様から温かい激励のお言葉を頂き、心より感謝申し上げます。

 須磨学園高校での三年間をふりかえってみますと、数々の思い出が浮かんできます。文化祭での模擬店では、クラス全体が一致団結して知恵を出し合いました。 体育祭では、学年の垣根を越えて協力し、一番を目指し、競技をしました。研修旅行では、自分たちの知らなかった日本の一面を、そして友達の知らなかった一面を知ることができました。 行事の度に友情を深め、お互いへの尊敬の気持ちを高め過ごしてきました。改めて3年間という時間の長さ、一方で光のように速く過ぎ去っていった日々を感じます。

 行事以外でも、皆と同じ教室で学んだ発見に満ちた日々も忘れられません。毎日、教科書や辞書と格闘し、先生のご指導を受け、何とか皆に遅れをとるまいと学び続けました。 学校内だけでなく、家でも必死に学びました。三年間で解いた到底保存しきれないほどの量のプリントは、僕たちの知識として確かに吸収されました。 おびただしい量の課題に日曜日や連休を迎えることが恐ろしくなったり、課題を解きながら朝日を眺めるなんてことも一度や二度ではありませんでした。 進路についてもことあるごとに悩みました。悩みに悩み、どうしようもなく行き詰ったときには、友人や先生に打ち明けました。 その度に、友人はもちろん、先生も親身に相談に乗ってくださいました。
 こんな風に挫けそうになっても、なんとか走り続けることができたのは、日々の目標を与えてくれた、心から尊敬できる友人や先生の存在があったからだと思います。 本当に本当にありがとうございました。

 おとうさん、おかあさん、僕は今日、須磨学園高校を卒業します。何度も何度も、迷惑をかけました。 沢山沢山、心配をかけました。こういう節目節目にしか感謝の気持ちを伝えられなくて、ごめんなさい。支えてくれて本当にありがとう。 これからは少しでも家族の支えになれるように努力します。

 僕は三年間、空手道部に所属していたのですが、武道においてよく言われる言葉に
「千日をもって初心となし、万日の稽古をもって極みとす」
 というのがあります。
 学問は武道とは異なるものではありますが、この言葉には何か通ずるものを感じます。 僕たちは須磨学園での三年間、約一千日間の積み重ねに慢心することなく、それぞれが進んだ道において、更なる九千日の稽古をつみ、必ずや道極めんことを誓います。

 最後になりましたが、未熟な僕たちをご指導くださいました先生方、学生生活を支えてくださった職員の皆様、 日々、惜しみない支援をしてくれた家族、友人に改めて御礼申し上げるとともに、須磨学園の輝かしい発展を祈りつつ、答辞の言葉とさせていただきます。

2014年3月1日 K3卒業生代表 村岡 修実