K3卒業生代表 答辞


 まだ寒さが残る中にも、日増しに春の気配を感じるようになったこの佳き日。 多数の皆様のご出席の下、このような盛大な式を挙行していただきますことを心より御礼申し上げます。 また理事長先生、学園長先生より温かい激励のお言葉を頂き、心より感謝申し上げます。 僕たち268名は今日をもって卒業します。

 3年前、高校生活に対する不安や期待を抱きながら、長い階段をのぼって迎えた入学式が昨日のことのように思い出されます。 そしてあっという間に3年生になり、今日の日を迎ました。 この3年間、勉強や将来のことで不安に押しつぶされそうになった時救いの手を差し伸べてくださったのは、理事長先生、学園長先生を始め、須磨学園の先生方でした。 理事長先生は、いつも 笑顔であいさつしてくださり、時には楽しいお話で緊張をほぐしてくださるなど僕たちを支えてくださいました。 学園長先生は、入学式で「今の自分を信じることで夢はかなう」という言葉をかけてくださいました。 僕はこの言葉に何度も励まされました。 そして担任の先生。受験のことで自信をなくし、迷っているときに「あなたなら大丈夫だから」と言って、僕の背中を押してくださいました。 この言葉があったから、僕は自分の道を信じて、最後まであきらめずに進むことができました。 この学園の先生たちの厳しくも愛のあるご指導があったからこそ、僕たちは今、ここに立っています。 3年間本当にお世話になりました。 ここを巣立ち、夢に向かっていく中で時にはくじけそうになることもあるかもしれません。 そんな時はこの須磨学園に戻ってきてもいいですか。 先生方。僕たちを笑顔で迎えてください。

 そしてクラスメイトのみんな。僕はみんなに感謝の気持ちでいっぱいです。 高校2年生からみんなと同じクラスになった時、戸惑っている僕にみんなが明るく声をかけてくれました。 普段は騒がしく、たまに度を越して先生から怒られることもありました。 でも文化祭や体育祭では一つにまとまり、一致団結するクラスの雰囲気が僕は大好きでした。 明日からみんんな違う方向へ進みます。不安もあるけれど、それでも臆することなく前に進めるのはみんなと過ごした大切な思い出があるからです。 みんな本当にありがとう。

 僕は硬式テニス部の活動を通して多くの仲間と出会い、自分自身、成長することができました。 部活動と勉強の両立は大変で、練習も予想以上に厳しく、一年生の冬に朝練が始まってからは、体力的にも精神的にも追い詰められ、何度も「やめよう」と思いました。 そんな僕を助けてくれたのは顧問の先生と仲間たちでした。 顧問の先生は、僕のために熱心に指導してくださり、試合後にはたくさんのアドバイスをノートに書いてくださいました。あのノートは一生の宝物です。 チームのみんなとはつらい練習もともに笑いながら乗り越え、試合では声がかれるまで応援したり一緒にがんばってきました。 だからこそ2年生の団体戦でベスト16に入った時は、みんなでつかんだ勝利がすごくうれしかった 。 みんな、ありがとう。

 そしてお父さん。お母さん。 お父さんは単身赴任で毎日顔を合わすわけではないのに、僕が受験で不安になると「大丈夫、お前ならいける」と言ってくれました。 僕はこの言葉にお父さんが遠く離れていても僕のことを考えてくれていると感じ自信を持つことができました。 そしてお母さん。お母さんは朝早くから温かい食事とお弁当を作ってくれました。 毎日、毎日、大変だったと思うけれど、いつも笑顔で僕を送り出してくれました。 それなのに僕は反発してしまったこともあります。あの時は本当にごめんなさい。 お父さんの支えとお母さんの笑顔があったから、今の僕があります。 普段は口にできないけれど僕は二人の息子であることを心から誇りに思っています。ありがとう。これからも応援してください。

 最後に在校生のみなさん。先程は心温まる祝辞をありがとうございました。 皆さんの手本となる頼れる先輩だったでしょうか。 これからはみなさん一人ひとりが須磨学園の主役として勉学と部活動に励み、活躍されることを期待しています。頑張ってください。

 須磨学園で出会った人々とここで過ごした思い出は僕たちの宝物です。絶対に忘れません。 その宝物を胸にこれからもぼくたちは「なりたい自分」になるために歩き続けます。

 最後となりましたが、今後の須磨学園のますますのご発展を祈り答辞の言葉とさせていただきます

2013年3月2日 K3卒業生代表 山崎 大樹