保護者代表 挨拶


 新入生の保護者を代表いたしまして、一言ごあいさつ申し上げます。 本日はこのように盛大な入学式を開いてくださり、また理事長先生、学園長先生をはじめ、教職員の皆様方の温かいお言葉を賜り、心より感謝申し上げます。

 小学校を卒業し、それに続く12歳から18歳までは、おとなへの橋渡しとなる6年間です。 家族の中で一日一日を精一杯生きてきた子ども期から、社会の中で明日に生きることを強く意識する青年期へと、大きく成長する時期です。この大切な時期を、子ども達は、あこがれの「須磨学園」で学ばせていただけることになりました。 学園の教育目標は「なりたい自分になる」こと。将来を見通した立派な教育目標の下で、子ども達が学ばせていただけることを、保護者として有難く、また楽しみに思っております。

 新入生のみなさん おめでとうございます。みなさんの努力が報われたことを、一緒に喜びあいたいと思います。 ここで、みなさんにお願いがあります。 それは、「強い気持ちを持ち続ける」ということです。 みなさんは、いま可能性の中に生きています。しかし、思わなければ、願わなければ、何事も叶いません。  1年前の3月11日、この国で大きな地震がおきました。多くの命が失われ、家屋や仕事が失われました。そして、多くの子ども達の夢や学びの機会も失われました。しかし、彼らはいつまでも夢を失くしたままではいないでしょう。必ずや新しい夢を思い描き、新しい願いを持ち始めるはずです。 そんな同世代の子ども達に負けないよう、強い気持ちをもって「なりたい自分になる」という夢を、育んでいってください。 願わくば、人の心に思いを寄せ、人の役にたつ自分、そんな自分を思い描いて欲しいと思います。

 教職員のみなさま 私達保護者は、先生方と力を合わせて、子ども達を支えていく覚悟でいます。 先生方におかれましても、ここに集う9期生123名の子ども達が、この国の未来を担うおとなへと大きく成長していきますよう、ご指導、ご鞭撻の程、よろしくお願いいたします。 以上、簡単ではございますが、保護者のあいさつとさせていただきます。                        


2012年4月7日  保護者代表 木村 彰宏