学園長訓話


 おはようございます。2学期の終業式にあたり、お話をしたいと思います。今日の話は各学年別にトピックスを変えて話をします。

 V2とK3の諸君ら、いよいよ受験の日が迫ってきました。冬休みは「休み」という名前が付いていますが、諸君らは休むのはどうかという気になっていると思います。1日休むと取り戻すのに1日かかります。つまり休むと、競争している他の人より2日も損をするということで、受験の日までもし1日も休まなければどうなるか。燃え尽きてしまうことになると思います。ですから、完全に1日休む日を設けないで、少し大胆に言うならば1時間勉強したら30分から1時間休む。学校の授業のように1時間勉強して10分休むのではなくて、1時間勉強したら1時間休む。そういうふうに勉強を続ければ、実は土曜日、日曜日に休まなくても受験を乗り切ることができるのではないでしょうか。 これが人と差を付ける秘訣です。

 J1、J2の中学生の諸君らに言いたいことはPM/TMをしっかりとやって時間を作って、しっかり遊ぼうということです。ゴロゴロ、ダラダラ宿題をやっていたらいつまでたっても終わりません。課題をしっかり終えて、遊ぶということもこの冬休みには大切ではないでしょうか。

 S1、S2、K1の諸君らにはPM/TMをしっかりとやって頂いて、勉強に取り組んでもらいたいと思います。勉強に取り組む時のコツは不得意な科目を1つ得意にする。不得意な科目を回復するのは一つでいいです。それに加えて、得意な科目を一つ作る。そうするとマイナス1が0に、0がプラス1になります。得意は一つだけじゃなくて、もう一つくらい作って二つくらいにしてもいいかもしれませんね。

 V1学年K2学年の諸君らにはV2、K3学年の0学期を迎えるというふうに考えて欲しいのです。ちょうど昔の偉い人が0を発見したことによって数学が大きく変わったように。1学期から学年が始まるということでは無くて、0学期を自分の中に発見することによって、学校生活が、また卒業に向かって、受験に向かっての生活の姿勢が変わってくると思います。

 私は無駄に時間を使うことがもったいないと思います。無駄に時間を使うということが、どういうことかと言うとそれは計画しないで時間を使うことです。休むということを計画して休むのは決して無駄ではありません。何も計画しないで、何もしないというのは実は休みにはなっていないのではないか。無駄になっているのではないかと思います。1日は24時間で全ての人に平等です。1日が20時間の人や30時間の人がいるわけではありません。しかし、PM/TMをしっかりとすることによって、1日24時間を生かして使うことができます。それをどう使うかによって人生に差が出てくると思います。

 もう1つ来年に取り組む新しい課題として、PM/TMを須磨学園は今まで主に勉強に使ってきたわけですが、これを勉強だけではなくてなりたい自分になるための方法論。これからの人生を考える上での戦略論ということに展開していきたいというふうに考えました。来年始まってすぐの書き初めのときも単に書き初めで綺麗な字を書くだけではなくて、PM/TMをやったその結果として目標とすることを総括するテーマを皆に考えてもらって、それを書き初めにしてもらう。そういう新しい取り組みをしていきたいと思いますので、冬休みに是非もう一度なりたい自分について考えてみて下さい。  


2011年12月22日 学園長 西 和彦