入学生代表 宣誓


  本日は、私たち新入生のために、このような盛大な入学式を催していただき、本当にありがとうございます。理事長先生、学園長先生をはじめ、先生方、先輩方、学校関係者の皆様に、厚くお礼申し上げます。そして、私たちをここまで育て、須磨学園に入学させてくれた両親にも、心からの感謝の気持ちを伝えたいと思います。

 今日から私たち8期生123名は、須磨学園中学校一年生になります。これから6年間、「なりたい自分になる」ため、好奇心と、目的意識を持って、学んでいきたいと思います。

 「制携帯」や、一人一台与えていただくノートPCを使った学習と授業、プロジェクトマネージメントとタイムマネージメントによる自己管理、長崎広島平和学習・首都探訪・キャンプなどの国内宿泊研修旅行、さらには世界一周研修旅行・・・。

 本当に、忙しくて目が回りそうな学園生活に、今からワクワクしています。

 このたびの東日本大震災では、阪神淡路大震災で被災した地に住む私たちが、何をしたらいいのかを考えるきっかけになりました。他人や社会に対し、自分にはいったい何ができるのか? 12年前に生まれ、震災を経験していない私たちは、テレビでいくらその報道にふれても、なかなか実感することはできません。今はまだ無力かもしれませんが、「なりたい自分になる」ことができれば、被災者のため、社会のために、将来は「何かができる」のではないかと思っています。

 そのためにも、学校での日々の授業を大切にすることや、自分の目で直接確かめることのできる体験学習を通じて、多くの知識を吸収したいと思います。クラブ活動や生徒会活動など学園生活で、リーダーシップを発揮したり、チームワークを経験することで、社会とどのように関わっていけばいいのか、どのような仕事を選んで、この広い世界と接していけばいいのか、須磨学園の6年間をとおして、先生方のご指導を仰ぎながら、見つけていきたいと思います。

 そして私たちは今、自分が生きているこの社会の中で「なりたい自分」を実現していくために、新しい友達と共に、一生懸命努力していくことをここに誓います。



2011年4月2日 入学生代表 芦田 宗馬