学年部長 挨拶


 中高一貫第5期生の諸君、中学卒業おめでとう。本日を以って、中学校の義務教育課程を無事修了することとなりました。3年前の入学式がつい最近のように思えるほど、とても早い3年間でした。ぜひこの機会に、3年間の成長や出来事を振り返ってみて下さい。入学式、クラス分け、研修旅行・・・様々なことがあったと思います。その度に、体も心も成長したことと思います。これからは、さらに自分の心を高め、動かせるようになって下さい。上手にコントロールすることができれば、自分の行動をより合理的に力強くすることができます。自分の実力以上の力を発揮し、受験・試合・就職…などあらゆる局面で成功している人達はこれができます。自分の良心に問いかけ、感情をうまくコントロールするのです。この機会に、3つのアドバイスをします。

 1つ目は、感謝の気持ちを持つことです。この3年間、様々な経験し成長できたのは、周りからのサポートがあったからです。この学校に通わせてくれたご両親、授業やクラブ活動・行事等を用意してくれた先生方、その他いろいろな場面でお世話になった方々に対して、感謝の気持ちを持って下さい。そして、それに応えることができるように頑張って下さい。そうすれば、自ずと力が湧いてくるはずです。
 2つ目は、この卒業を節目に心機一転、新たな気持ちに切り換えて下さい。中学時代の汚点は、すべて洗い流しなさい。そして、今度は同じ過ちを繰り返さないように反省し、真白な状態から再び積み上げていって下さい。過去に束縛されず、新たな力を発揮するためです。
 3つ目は、将来に向けての志を持つことです。中高一貫の6年間において、今は進路について模索する時期でもあります。「強い願望は必ず実現する」という、カーネギーの言葉があります。いつ何時も強い気持ちで望み続けているとその願いは必ず実現するというものです。確かに、現実を知ることも大切なことですが、多少背伸びしても目標を持ち、常にそれを意識していると、心も体も自然とその方向へ向かいます。そうすることで、1つ1つの小さなことが積み重なり、大きな目標も達成できるということです。 以上、3つのことを受け止めて、次の3年間を迎えて下さい。
 卒業おめでとうございます。  

2011年3月17日 学年部長 山中 拓